“長襦袢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながじゅばん80.5%
ながじゆばん19.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其後そのあとから十七八とも思われる娘が、髪は文金ぶんきん高髷たかまげい、着物は秋草色染あきくさいろぞめ振袖ふりそでに、緋縮緬ひぢりめん長襦袢ながじゅばん繻子しゅすの帯をしどけなく結び
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
見ていると不二子さんは、手早く長襦袢ながじゅばん一枚になり、断髪に黒いレースのナイトキャップを冠って、ベッドにもぐり込んでしまった。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ほたるもすそしのつまりて、うへ薄衣うすぎぬと、長襦袢ながじゆばんあひだてらして、模樣もやうはなに、に、くきに、うらきてすら/\とうつるにこそあれ。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
派手な長襦袢ながじゆばんの上へ、大急ぎで羽織つたらしい小袖の紫が、冷たく美しい女中の差出す手燭の中に、又となく艶めかしく見えるのでした。