“暑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつ80.2%
あつさ14.3%
しよ4.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それといふのが、時節柄じせつがらあつさのため、可恐おそろしわるやまひ流行はやつて、さきとほつたつじなどといふむらは、から一めん石灰いしばひだらけぢやあるまいか。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここへ来るまでに、あつさおかして旅行をした宇平は留飲疝通りゅういんせんつうに悩み、文吉も下痢して、食事が進まぬので、湯町で五十日の間保養した。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これらの事につき熟思つら/\おもふに、きぬおるにはかひこいとゆゑ阳熱やうねつこのみぬのを織にはあさの糸ゆゑ阴冷いんれいこのむ。さてきぬは寒に用ひてあたゝかならしめ、布はしよに用てひやゝかならしむ。
「大將だらうが兵隊だらうが御酒のよう飮めんやうな男は一人前とはいはれへん。さ、三田公、飮まん人はほつといて、こちらはこちらで飮みまほ。おゝつ。足袋脱がして貰ひまつせ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)