おどろき)” の例文
「カムペン」答て曰、母なり。帝おおいにおどろきて曰く、ああ実にしかり。この一語もって教育の法則となすに足れり、と。むねあるかな、げんや。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
その色青みありて黒く甚だなめらかなり、農夫のうふこれをもつてわらをうつばんとなす、其夜妻にはいでしに燦然さんぜんとして光る物あり、妻妖怪ばけものなりとしておどろきさけぶ
自分じぶん濡鼠ぬれねずみやうになつてことも、すくなからず潮水しほみづんではらくるしくなつてことわすれて、むねおどろきよろこびに、をどりつゝ、じつながむる前方かなた海上かいじやう
おどろきみずから抑えて、詞急に。)そして、そのお嬢さんもあなたにすっかり身の上を打明けてお話しなさいましたの。
全く意外な事だつたと云はんばかり、おつぎはつくづくと三田を見ながら、宿のもののおどろきを傳へるのであつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
お專は見ておまへすそに血が付て居るは如何なされしやと問はれて傳吉はおどろきながら打返うちかへして見れば裾裏すそうら所々に血の付て居る故是は不思議ふしぎなる事かな昨夜河原にて物につまづきけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お厭な御様子、不意のおどろきと気高い腹立はらだちとの8645
「あっ‼」覗いて見て龍介はおどろきの声をあげた。
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その色青みありて黒く甚だなめらかなり、農夫のうふこれをもつてわらをうつばんとなす、其夜妻にはいでしに燦然さんぜんとして光る物あり、妻妖怪ばけものなりとしておどろきさけぶ
端艇たんてい右舷うげん左舷さげんオールにぎめたる水兵等すいへいらも、吾等われら兩人りようにんかほて、一齊いつせいおどろき不審いぶかりまなこ見張みはつた。
おみつは自分が咎められて居るやうなおどろきを見せた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
軽く撫でるおどろきの手は身には障らぬ。
こは不思議ふしぎおどろきおそるるを見て、武士しか/″\の事ありしが五体ごたいすくみてうごく事ならずといふ。