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非凡
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ひぼん
ふりがな文庫
“
非凡
(
ひぼん
)” の例文
もしこの
評眼
(
ひようがん
)
をもちて財主の妹を財主と共に虐殺したる一節を
讀
(
よ
)
まば、
作者
(
さくしや
)
の
用意
(
ようい
)
の如何に
非凡
(
ひぼん
)
なるかを
見
(
み
)
るに
惑
(
まど
)
はぬなるべし。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
学校に行かなければ学問が出来ないような、教育を受けなければ立身が出来ないような、そんな人間なら別段
非凡
(
ひぼん
)
な能力や材幹があるのじゃない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それほど、ジェンナーは自然を観察する
非凡
(
ひぼん
)
な力をもっていました。それであればこそ、
搾乳婦
(
さくにゅうふ
)
の言葉をきいて、ただちに
種痘法
(
しゅとうほう
)
に思いついたのです。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
忍剣
(
にんけん
)
のうしろには
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
、
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
、
巽小文治
(
たつみこぶんじ
)
、
竹童
(
ちくどう
)
など、いずれも
非凡
(
ひぼん
)
な
面構
(
つらがま
)
えをして
突
(
つ
)
ッ立っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雪
(
ゆき
)
が、あのように
積
(
つ
)
もっては、どんな
男
(
おとこ
)
も
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
してくることはできぬだろう。……しかし、その
勇士
(
ゆうし
)
は、また
非凡
(
ひぼん
)
な
術
(
じゅつ
)
で、
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
を
渡
(
わた
)
ってこないともかぎらない。
びんの中の世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
われわれのような
俗人
(
ぞくじん
)
が論ずるから右のようになるが、しかし
非凡
(
ひぼん
)
なる
頭脳
(
ずのう
)
と
深遠
(
しんえん
)
なる
学識
(
がくしき
)
をそなえた針目博士自身としては、新しい金属の創造などということは
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかしそれを別な言葉で云って見ると
非凡
(
ひぼん
)
なものを
平凡
(
へいぼん
)
にするという馬鹿気た意味にもなって来ます。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
六十歳の金貸と言つても、武家崩れの
非凡
(
ひぼん
)
の體格で、しかも刄物は眞つ直ぐ突つ立つた樣子です。
銭形平次捕物控:255 月待ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この言葉にもかかわらず孔子の
偉大
(
いだい
)
な完成はその先天的な素質の
非凡
(
ひぼん
)
さに
依
(
よ
)
るものだといい、宰予は、いや、後天的な自己完成への努力の方が
与
(
あずか
)
って大きいのだと言う。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
たとへ
非凡
(
ひぼん
)
の
手腕
(
しゆわん
)
ありとも
艦員
(
かんゐん
)
ならぬものが
砲
(
ほう
)
を
動
(
うご
)
かし、
銃
(
じう
)
を
發
(
はな
)
つ
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ないのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
非凡
(
ひぼん
)
なる人といはるる男に会ひしに
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この
子
(
こ
)
も
非凡
(
ひぼん
)
山
(
やま
)
の
氣
(
け
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
実業家マルタン氏が
舵手
(
だしゅ
)
だったが、氏は
非凡
(
ひぼん
)
なうでをあらわして、波をうまくのり切った。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
兎
(
と
)
にも
角
(
かく
)
にも
非凡
(
ひぼん
)
の
智能
(
ちのう
)
と
遠大
(
えんだい
)
の
目的
(
もくてき
)
とを
有
(
いう
)
する
氏
(
し
)
の
事
(
こと
)
なれば、
何時
(
いつ
)
意外
(
いぐわい
)
の
方面
(
はうめん
)
より
意外
(
いぐわい
)
の
大功績
(
だいこうせき
)
を
齎
(
もた
)
らして
再
(
ふたゝ
)
び
吾人
(
ごじん
)
の
眼前
(
がんぜん
)
に
現
(
あら
)
はれ
來
(
きた
)
るやも
知
(
し
)
る
可
(
べ
)
からず、
刮目
(
くわつもく
)
して
待
(
ま
)
つ
可
(
べ
)
きなり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
早技
(
はやわざ
)
も、
非凡
(
ひぼん
)
であったが、よりおどろくべきものは、かれのこい
眉毛
(
まゆげ
)
のかげから、らんらんたる底光をはなってくる二つの
眸
(
ひとみ
)
である。それは、
槍
(
やり
)
の穂先よりするどい光をもっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娘お幾の可愛らしさは
非凡
(
ひぼん
)
ですが、下女のお崎も、健康さうな良い娘でした。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
非凡
(
ひぼん
)
なる人のごとくにふるまへる
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
非
常用漢字
小5
部首:⾮
8画
凡
常用漢字
中学
部首:⼏
3画
“非凡”で始まる語句
非凡人