“早技”の読み方と例文
読み方割合
はやわざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緩漫と思い込んだあげく、現に眼覚めざましい早技はやわざで取って投げられていながら、津田はこう評するよりほかに仕方がなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
怖るべき早技はやわざで、一人を斬り、一人を蹴仆し、疾風迅雷じんらいに駈け去った弦之丞の姿は、時既に、遠い闇に消えていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時に眼にもとまらぬ早技はやわざでひゅういと空にうなった切支丹きりしたん十字の呪縛剣じゅばくけん、たちまちそれを、やんわり振りかぶった大上段の構えは——せきとしてさながら夜の湖面。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)