トップ
>
早技
>
はやわざ
ふりがな文庫
“
早技
(
はやわざ
)” の例文
緩漫と思い込んだあげく、現に
眼覚
(
めざま
)
しい
早技
(
はやわざ
)
で取って投げられていながら、津田はこう評するよりほかに仕方がなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
怖るべき
早技
(
はやわざ
)
で、一人を斬り、一人を蹴仆し、疾風
迅雷
(
じんらい
)
に駈け去った弦之丞の姿は、時既に、遠い闇に消えていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同時に眼にもとまらぬ
早技
(
はやわざ
)
でひゅういと空にうなった
切支丹
(
きりしたん
)
十字の
呪縛剣
(
じゅばくけん
)
、たちまちそれを、やんわり振りかぶった大上段の構えは——
寂
(
せき
)
としてさながら夜の湖面。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
電光石火の
早技
(
はやわざ
)
で一頭の馬が祖父を背に乗せてパッと跳ねあがつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
早技
(
はやわざ
)
とすくふただちのこのきまり
大外刈
(
おほそとがり
)
の型のよろしさ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
「目にも止まらぬ
早技
(
はやわざ
)
です」
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そこらの歯みがき屋さんのつかう
仕掛
(
しかけ
)
独楽とは大きにことちがい、種やからくりのない正銘な芸と
早技
(
はやわざ
)
、あざやかにまいりましても投げ銭はおことわり
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
龍太郎
(
りゅうたろう
)
は
助太刀
(
すけだち
)
にでようとおもうまに、みごとに勝負をつけてしまった若者の
早技
(
はやわざ
)
に、
舌
(
した
)
をまいて
感嘆
(
かんたん
)
していた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊那丸さまは、ご
僧
(
そう
)
と一しょに斬りこんできた
六部
(
ろくぶ
)
のひとが、おそろしい
早技
(
はやわざ
)
でどこともなく連れていってしまいました。あの六部が、善人か悪人か、わたくしにもわからないのです。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
早技
(
はやわざ
)
も、
非凡
(
ひぼん
)
であったが、よりおどろくべきものは、かれのこい
眉毛
(
まゆげ
)
のかげから、らんらんたる底光をはなってくる二つの
眸
(
ひとみ
)
である。それは、
槍
(
やり
)
の穂先よりするどい光をもっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今の、
早技
(
はやわざ
)
にも似ず、
鬘
(
かつら
)
をつけたような五分
月代
(
さかやき
)
に、秀麗な眉目の持ち主。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気殺
(
きさつ
)
の声と
早技
(
はやわざ
)
。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
技
常用漢字
小5
部首:⼿
7画
“早”で始まる語句
早
早速
早々
早業
早晩
早稲田
早熟
早合点
早鐘
早苗