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障
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さはり
ふりがな文庫
“
障
(
さはり
)” の例文
これは「
障
(
さはり
)
」の用例に本づく説であるが、「
障
(
さは
)
りあらめやも」、「
障
(
さは
)
り多み」、「
障
(
さは
)
ることなく」等だけに
拠
(
よ
)
るとそうなるかも知れないが
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
命惜まぬ客人よ。生くといふには種々あり。少年の心は物に感じ易しといふに、吾黨がかく
累
(
わずらひ
)
なく
障
(
さはり
)
なき世渡するを見て、羨ましとは思はずや。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
能久親王を城に迎へまつらんとせさせ給ひしに、
障
(
さはり
)
ありて果させ給はず。五月十五日官軍東叡山を囲みて彰義隊を討つ。能久親王東叡山を出でさせ給ふ。
能久親王年譜
(新字旧仮名)
/
森鴎外
、
森林太郎
(著)
御免成
(
おゆるしなさ
)
れて御役目の
障
(
さはり
)
に
成
(
なる
)
べしと申けるを粂之進
首
(
かうべ
)
を
振
(
ふり
)
我其方に心を
懸
(
かく
)
ればこそ
沙汰
(
さた
)
なしに致し
置
(
おき
)
たり其恩を思はゞ
我方
(
わがかた
)
に居よ
暇
(
いとま
)
は出すまじと
無體
(
むたい
)
に
引寄
(
ひきよせ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さしも願はぬ
一事
(
いちじ
)
のみは玉を転ずらんやうに何等の
障
(
さはり
)
も無く
捗取
(
はかど
)
りて、彼が
空
(
むなし
)
く貫一の
便
(
たより
)
を望みし一日にも似ず、三月三日は
忽
(
たちま
)
ち
頭
(
かしら
)
の上に
跳
(
をど
)
り
来
(
きた
)
れるなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
猶
(
なほ
)
も
探
(
さぐ
)
りし
手先
(
てさき
)
に
障
(
さはり
)
しは
正
(
まさ
)
しく熊也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
佛
(
ほとけ
)
の
障
(
さはり
)
にも
成
(
な
)
んべぢやねえか
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
はや浅ましき
死様
(
しにやう
)
は知れたる事に候へば、外に私の願の
障
(
さはり
)
とも
相成不申
(
あひなりまをさず
)
やと、始終心に懸り居り
申候
(
まをしさふらふ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
申す共八十五歳の
老人
(
らうじん
)
後々
(
のち/\
)
の
障
(
さはり
)
になることは申すまじよし申にもせよ
老耄
(
らうもう
)
致し前後の
辨
(
わきま
)
へ無と申さば少も其方の
邪魔
(
じやま
)
には成申すまじ
氣遣
(
きづか
)
ひ無此方に案内致す可と申さるゝ
故
(
ゆゑ
)
大隅守殿には越前守殿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
善し/\。我はたゞ汝に戲れたるのみ。我がために汝を驅りて懺悔の
榻
(
たふ
)
に就かしめんは、初より我願にあらず。たゞ汝がヘブライオスの語を學ばんに、いかなる
障
(
さはり
)
あるべきか、そは我に解せられず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「もうそ、そ、そんな事……言つて……くれるな!
冥路
(
よみぢ
)
の
障
(
さはり
)
だ。
両箇
(
ふたり
)
が一処に死なれりや、それで不足は無いとして、外の事なんぞは念はずに、お静、お互に喜んで死なうよ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
汲
(
くみ
)
て與へたり寶澤は
押戴
(
おしいたゞ
)
き
懷中
(
くわいちう
)
より何やらん取出して
飮
(
のむ
)
眞似
(
まね
)
せり此時以前の
男
(
をとこ
)
寶澤に向ひ尋けるは其方は年も
行
(
ゆか
)
ぬに
伊勢參宮
(
いせまゐり
)
と見受たり
奇特
(
きどく
)
の事なり
何
(
いづれ
)
の國の
生
(
うまれ
)
なるやと問ふ
思慮
(
しりよ
)
深
(
ふか
)
き寶澤は紀州と名乘ば
後々
(
のち/\
)
の
障
(
さはり
)
なるべしと早くも心付
態
(
わざ
)
と
僞
(
いつは
)
りて私しは信州の
生
(
うま
)
れにて候と云
亭主
(
ていしゆ
)
此を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
障
常用漢字
小6
部首:⾩
14画
“障”を含む語句
障碍
支障
障子
障礙
故障
目障
罪障
破障子
手障
障子越
気障
戸障子
耳障
硝子障子
眼障
障害
罪障消滅
泥障
氣障
腰障子
...