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述
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のべ
ふりがな文庫
“
述
(
のべ
)” の例文
以て此證據の品に
基
(
もと
)
づき事
成就
(
じやうじゆ
)
致すやう
深慮
(
しんりよ
)
の程こそ願はしと
述
(
のべ
)
ければ伊賀亮は
欣然
(
きんぜん
)
と打笑ひ左こそ有べし事を分て
頼
(
たの
)
むとあれば義を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其処
(
そこ
)
で僕は
最早
(
もはや
)
進んで僕の
希望
(
のぞみ
)
を
述
(
のべ
)
るどころではありません。たゞこれ
命
(
めい
)
これ
従
(
した
)
がうだけのことを手短かに答えて父の部屋を出てしまいました。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それもどんな
姿
(
なり
)
にも
勘次
(
かんじ
)
が
義理
(
ぎり
)
を
述
(
のべ
)
ればそれでもまだよかつたが、
勘次
(
かんじ
)
は
妙
(
めう
)
に
身
(
み
)
がひけてそれが
喉
(
のど
)
まで
出
(
で
)
ても
抑
(
おさ
)
へつけられたやうで
聲
(
こゑ
)
に
發
(
はつ
)
することが
出來
(
でき
)
なかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかしわたくしは
茲
(
ここ
)
に
仔細
(
しさい
)
らしく、わたくしばかりが唯一人、木戸
御免
(
ごめん
)
の特権を得ている事について、この劇場とわたくしとの関係やら何やらを自慢らしく
述
(
のべ
)
立てる必要はないだろう。
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
けれども彼女の周囲の人たちは
驚愕
(
きょうがく
)
のあまり
狼狽
(
あわて
)
てしまって、目の前に展開された恥辱に
顫
(
ふる
)
い怒って、彼女から何も知り得ぬさきに、彼女を許すべからざるもののように
述
(
のべ
)
立ててしまった。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
若し騙したら
乃公
(
おれ
)
が払う、サアお
上
(
あが
)
りなさいと
云
(
いっ
)
て、船頭も
是
(
こ
)
れに安心して無理も云わず、ソレカラ私はその下ノ関の男に厚く礼を
述
(
のべ
)
て船を飛出し、地獄に仏と心の中にこの男を拝みました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ひそめ
彼
(
あの
)
御方の儀に付ては
一朝一夕
(
いつてういつせき
)
に
述
(
のべ
)
がたし
先
(
まづ
)
は
斯樣々々
(
かやう/\
)
の御身分の御方なりとて
終
(
つひ
)
に天一坊と赤川
大膳
(
だいぜん
)
に引合せ
則
(
すなは
)
ち御
墨付
(
すみつき
)
と御短刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「わしも
此
(
こ
)
れ……」と
彼
(
かれ
)
は
微
(
かす
)
かにいつたのみで
沈默
(
ちんもく
)
を
續
(
つゞ
)
けた。
彼
(
かれ
)
は
内儀
(
かみ
)
さんの
前
(
まへ
)
にどうしても
述
(
のべ
)
なければならないことに
其
(
その
)
心
(
こゝろ
)
が
惑亂
(
わくらん
)
した。
彼
(
かれ
)
はぽうつとして
目
(
め
)
が
昏
(
くら
)
まうとした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
取
(
とら
)
ず
聢
(
しか
)
と
返答
(
へんたふ
)
致すべしとさも
横柄
(
わうへい
)
に
述
(
のべ
)
けるに兩人再び驚きしが大膳は聲を
勵
(
はげま
)
し汝天下の
御落胤
(
ごらくいん
)
などとあられもなき
僞
(
いつは
)
りを述べ我々を
欺
(
あざ
)
むき此場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“述”の意味
《名詞》
(じゅつ) 述べること。また、述べ説かれたことを書きとったもの。
(出典:Wiktionary)
述
常用漢字
小5
部首:⾡
8画
“述”を含む語句
述懷
申述
前述
述作
述懐
陳述
叙述
著述
御述懐
略述
述斎
口述
記述
縷述
可申述
述立
述而不作
代女述意
祖述
林述斎
...