トップ
>
話柄
>
わへい
ふりがな文庫
“
話柄
(
わへい
)” の例文
二六新報の計画した娼妓自由廃業の運動はこの時既に世人の
話柄
(
わへい
)
となっていたが、遊里の風俗はなお依然として変る所のなかった事は
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
奈美子
(
なみこ
)
は
白
(
しろ
)
い
布
(
きれ
)
で
頭
(
あたま
)
をくる/\
捲
(
ま
)
いて、
寂
(
さび
)
しい
彼
(
かれ
)
の
送別
(
そうべつ
)
の
席
(
せき
)
につれ
出
(
だ
)
されて、
別室
(
べつしつ
)
に
待
(
ま
)
たされてゐたことなぞも、
仲間
(
なかま
)
の
話柄
(
わへい
)
に
残
(
のこ
)
された。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
本編雪の
外
(
ほか
)
它
(
た
)
の事を
載
(
のせ
)
たるは
雪譜
(
せつふ
)
の名を
空
(
むなし
)
うするに
似
(
に
)
たれども、
姑
(
しばらく
)
記
(
しる
)
して
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
に
具
(
ぐ
)
す。
増修
(
そうしう
)
の
説
(
せつ
)
も
亦
(
また
)
然
(
しか
)
り。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
私はこの発見を、我々の毎日の
話柄
(
わへい
)
となっていた、あの紳士泥坊の一件と結びつけて、一芝居打って見ようと、下らぬいたずらを思いついたのであった。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
本編雪の
外
(
ほか
)
它
(
た
)
の事を
載
(
のせ
)
たるは
雪譜
(
せつふ
)
の名を
空
(
むなし
)
うするに
似
(
に
)
たれども、
姑
(
しばらく
)
記
(
しる
)
して
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
に
具
(
ぐ
)
す。
増修
(
そうしう
)
の
説
(
せつ
)
も
亦
(
また
)
然
(
しか
)
り。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
こういう場合の通例として身もと調べから話がはずみ、さてそれから商売の方へ、
話柄
(
わへい
)
が開展するものである。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一座は此遊の
可笑
(
をか
)
しき
話柄
(
わへい
)
を得たりとて打ち興じ、杯を擧げて、此
迷失兒
(
まよひご
)
の健康を祝しつ。こゝの葡萄酒はいと旨きに、人々醉を帶び、歡を
竭
(
つく
)
して分れぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
程
(
ほど
)
が
谷
(
や
)
近くなれば近き頃の横浜の大火乗客の
話柄
(
わへい
)
を賑わす。これより急行となりたれば神奈川鶴見などは止らず。夕陽海に沈んで煙波
杳
(
よう
)
たる品川の湾に七砲台
朧
(
おぼろ
)
なり。
東上記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
然
(
しか
)
れども
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きはたゞ一部、一篇、一局部の
話柄
(
わへい
)
に
留
(
とゞ
)
まるのみ。
其実
(
そのじつ
)
一般の婦人が忌むべく、恐るべき人生観は、婚姻以前にあらずして、其以後にあるものなりとす。
愛と婚姻
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
また、めじという小さなのがあるが、これはその味わいもまぐろの感じよりかつおに近く、これを賞美する方も、その感じで食っているからまぐろとしての
話柄
(
わへい
)
から除く。
鮪を食う話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
八重山
(
やえやま
)
・
石垣島
(
いしがきじま
)
のニイルピトゥの来訪という事は、今からもう三十何年か前に、『海南小記』において注意せられてから、何度ともなくすでに世上の
話柄
(
わへい
)
にはなったが、その根源を尋ねてゆく
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
伊沢分家の口碑は蘭軒歿時の
話柄
(
わへい
)
二三を伝へてゐる。蘭軒の姉
正宗院
(
しやうそうゐん
)
は溜池より来て、弟の病牀に侍してゐた。
尋
(
つい
)
で弟の絶息した後、来弔の客を引見した。蘭軒の門人某の父が来て痛惜の情を
攄
(
の
)
べた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
日本のレコード界の一つの
話柄
(
わへい
)
でさえあった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
と、
話柄
(
わへい
)
に残っている事がある。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乱暴極まる
話柄
(
わへい
)
を持っていた。
青玉の十字架
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
然し活動写真は
老弱
(
ろうにゃく
)
の
別
(
わかち
)
なく、今の人の喜んでこれを見て、日常の
話柄
(
わへい
)
にしているものであるから、せめてわたくしも
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ゆゑに吾が
不学
(
ふがく
)
をも
忘
(
わす
)
れて
越雪
(
ゑつせつ
)
の
奇状
(
きぢやう
)
奇蹟
(
きせき
)
を記して
後来
(
こうらい
)
に
示
(
しめ
)
し、且
越地
(
ゑつち
)
に
係
(
かゝ
)
りし事は
姑
(
しばら
)
く
載
(
のせ
)
て
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
今年の
英国科学会
(
ブリティッシュアソシエーション
)
の総会でホイルという動物学者が講演した章魚や烏賊の類に関する研究の結果中で吾々
素人
(
しろうと
)
にも面白く思われる二、三の事実を夜長の
話柄
(
わへい
)
にもと受け売りをしてみよう。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ゆゑに吾が
不学
(
ふがく
)
をも
忘
(
わす
)
れて
越雪
(
ゑつせつ
)
の
奇状
(
きぢやう
)
奇蹟
(
きせき
)
を記して
後来
(
こうらい
)
に
示
(
しめ
)
し、且
越地
(
ゑつち
)
に
係
(
かゝ
)
りし事は
姑
(
しばら
)
く
載
(
のせ
)
て
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
文壇すでにかくの如しとすれば、長屋の嬶が日常の
話柄
(
わへい
)
としている人の噂もあながち責むるには当るまい。男ならば外へ出て遊ぶところもあれば話をする友達もある。
独居雑感
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これらの事雪譜の名には
似気
(
にげ
)
なき
弁
(
べん
)
なれど本文
小千谷
(
をぢや
)
のはなしにおもひいだしたれば人の
話柄
(
わへい
)
に
記
(
しる
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これらの事雪譜の名には
似気
(
にげ
)
なき
弁
(
べん
)
なれど本文
小千谷
(
をぢや
)
のはなしにおもひいだしたれば人の
話柄
(
わへい
)
に
記
(
しる
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“話柄”の意味
《名詞》
話しをする事柄。話題。
(出典:Wiktionary)
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“話”で始まる語句
話
話頭
話題
話声
話合
話好
話敵
話振
話説
話者