“話好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなしずき75.0%
はなしず12.5%
はなしづ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて彼はますます弱くなり、ますます沈欝になって、話好はなしずきの彼も漸く口をきかないようになり、人と交わることさえ厭うようになって来たのである。
愛か (新字新仮名) / 李光洙(著)
おひで老人の息子むすこくなりて葬式の夜、人々念仏を終りおのおの帰り行きしあとに、自分のみは話好はなしずきなれば少しあとになりて立ち出でしに、軒の雨落あまおちの石を枕にして仰臥ぎょうがしたる男あり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
二十七八の、髭が無いから年よりはズット若く見えるが、大きい聲一つ出さぬ樣な男で居て、馬鹿に話好はなしづきの、何日いつでも輕い不安に襲はれて居る樣に、顏の肉を痙攣ひきつけらせて居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)