話好はなしづ)” の例文
二十七八の、髭が無いから年よりはズット若く見えるが、大きい聲一つ出さぬ樣な男で居て、馬鹿に話好はなしづきの、何日いつでも輕い不安に襲はれて居る樣に、顏の肉を痙攣ひきつけらせて居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)