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絶々
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たえ/″\
ふりがな文庫
“
絶々
(
たえ/″\
)” の例文
『お
浦
(
うら
)
……』と
膝
(
ひざ
)
を
支
(
つ
)
いて、
摺寄
(
すりよ
)
つて
緊乎
(
しつか
)
と
抱
(
だ
)
いて、
言
(
い
)
ふだけの
事
(
こと
)
を
呼吸
(
いき
)
も
絶々
(
たえ/″\
)
に
我
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れて
嘵舌
(
しやべ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
倩々
(
つく/″\
)
と打
眺
(
なが
)
め
息
(
いき
)
も
絶々
(
たえ/″\
)
に
遺言
(
ゆゐごん
)
なすにぞ九助は
迫來
(
せきくる
)
涙を
呑込々々
(
のみこみ/\
)
何とて然樣に心
弱
(
よわ
)
き事を云るゝや何卒氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
隨而小弟にも
無異
(
かはりなく
)
罷在、當分は
宿替
(
やどがへ
)
にて獨居いたし、
間々
(
まゝ
)
夢中には
貴丈
(
あなた
)
に御逢申上候。偖大變到來仕、誠に紅涙にまみれ、心氣
絶々
(
たえ/″\
)
に罷成、悲憤の情御察可
レ
被
レ
下候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
と苦しいから早く自殺しようと鎌の柄に取り
縋
(
すが
)
るを新吉は振り払って、鎌を取直し、
我
(
わが
)
左の腹へグッと突き立て、
柄
(
つか
)
を引いて腹を
掻切
(
かきき
)
り、夫婦とも息は
絶々
(
たえ/″\
)
に成りました時に、宗觀は
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜
(
よ
)
はまだ
更
(
ふ
)
けねど
降
(
ふり
)
しきる
雪
(
ゆき
)
に
人足
(
ひとあし
)
大方
(
おほかた
)
絶々
(
たえ/″\
)
になりて
戸
(
と
)
を
下
(
おろ
)
す
商家
(
しやうか
)
こゝかしこ
遠
(
とほ
)
く
引
(
ひ
)
く
按摩
(
あんま
)
の
聲
(
こゑ
)
に
近
(
ちか
)
く
交
(
まじ
)
る
犬
(
いぬ
)
の
子
(
こ
)
の
叫
(
さけ
)
びそれすらも
淋
(
さび
)
しきを
路傍
(
みちばた
)
の
柳
(
やなぎ
)
にさつと
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
になよ/\と
靡
(
なび
)
いて
散
(
ち
)
るは
粉雪
(
こゆき
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
息
(
いき
)
も
絶々
(
たえ/″\
)
と成て頼みなき世の有樣に
熟々
(
つく/″\
)
思ひ
巡
(
めぐ
)
らす樣如何なれば
掛
(
かゝ
)
る
無實
(
むじつ
)
の罪に
罹
(
かゝ
)
りし事ぞ是も前世の
業因
(
ごふいん
)
ならんと
斷念
(
あきらめ
)
ながらも
餘
(
あま
)
りと云へば
情
(
なさけ
)
なし是
全
(
まつた
)
く
伯父
(
をぢ
)
九郎兵衞が
賄賂
(
まいない
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と云う声も
絶々
(
たえ/″\
)
でございますから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
揚
(
あげ
)
兼
(
かね
)
る妻のお久は
熟々
(
つく/″\
)
と
夫
(
をつと
)
の顏を
打詠
(
うちなが
)
め物ごしさへも
絶々
(
たえ/″\
)
に此子を頼む此子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
々
3画
“絶”で始まる語句
絶
絶間
絶頂
絶望
絶叫
絶巓
絶壁
絶念
絶対
絶海