トップ
>
痛
>
い
ふりがな文庫
“
痛
(
い
)” の例文
とたんに棚に頭をごつんとぶちつけ、
痛
(
い
)
た! と仰天したやうな悲鳴を発して頭を抱へると、胴を丸くし首をちぢめて一散に走り出した。
青春の天刑病者達
(新字旧仮名)
/
北条民雄
(著)
(猿の耳を引張れば、猿は引つかく。)え、え、
痛
(
い
)
てえ、痛てえ。こん畜生、だしぬけに引つ掻きやあがつたな。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あ、
痛
(
い
)
たッ、何でい、わーい、という声が
譟然
(
がやがや
)
と入違って、友達は皆道草を喰っている中を、私一人は
駈脱
(
かけぬ
)
けるようにして
側視
(
わきみ
)
もせずに
切々
(
せっせ
)
と帰って来る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『
脛押
(
すねおし
)
か。』と
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
は
顏
(
かほ
)
を
顰
(
しか
)
めたが、
負
(
ま
)
けぬ
氣
(
き
)
の
大尉
(
たいゐ
)
、
何程
(
なにほど
)
の
事
(
こと
)
やあらんと
同
(
おな
)
じく
毛脛
(
けずね
)
を
現
(
あら
)
はして、
一押
(
ひとおし
)
押
(
お
)
したが、『あ
痛
(
い
)
た、たゝゝゝ。』と
後
(
うしろ
)
へ
飛退
(
とびの
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「遠方から来た者です、へい、この地方に、お訪ねしたいお人があったのに。……そ、それを
理不尽
(
りふじん
)
にも、いきなり縄目にかけやがッて。……あ
痛
(
い
)
て、アててて」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
痛
(
い
)
てえ/\つちから
捲
(
まく
)
つて
見
(
み
)
たら、
斯
(
か
)
うぶらんと
成
(
な
)
つたつ
切
(
きり
)
でわしもはあ、
魂消
(
たまげ
)
つちやつて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
白「そんなに叩かなくってもいゝ、寝ちゃアいねえんだ、
疾
(
と
)
うに眼が覚めている、そんなに叩くと戸が
毀
(
こわ
)
れらア、どれ/\待っていろ、あゝ
痛
(
い
)
たゝゝゝ戸を明けたのに己の頭をなぐる奴があるものか」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お庄は押入れから夜具を卸していながら、ぴしゃんと
閉
(
た
)
てつけた戸と柱の間へ挟んだ指をなめながら、「お
痛
(
い
)
た。」と大げさな声を立てて突っ立っていた。母親が戸締りをしてからそこへ寄って来た。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「あつ、
痛
(
い
)
た、
鳳
(
ほう
)
さん。」
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「あッ、あ
痛
(
い
)
たッ」
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おゝ
痛
(
い
)
てえまあ」
群集
(
ぐんしふ
)
の
中
(
なか
)
から
假聲
(
こわいろ
)
でいつた。
踊
(
をどり
)
の
列
(
れつ
)
は
先刻
(
さつき
)
から
崩
(
くづ
)
れて
堵
(
と
)
の
如
(
ごと
)
く
勘次
(
かんじ
)
とおつぎの
周圍
(
まはり
)
に
集
(
あつ
)
まつたのである。おつぎは
此
(
この
)
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くと
共
(
とも
)
に
亂
(
みだ
)
れ
掛
(
か
)
けた
衣物
(
きもの
)
の
合
(
あは
)
せ
目
(
め
)
を
繕
(
つくろ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
婆「あ
痛
(
い
)
た/\どうするのだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ア
痛
(
い
)
ててて」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“痛(痛み)”の解説
本記事では神学、哲学、文学等々で扱われている痛みあるいは苦痛 (いずれも pain)を扱う。
痛みについては、(医師などばかりでなく)哲学者や神学者などもしばしば論じてきた。近年では、人間の経験(や現象)というものが持つ基本的な性質に関して哲学的な議論を行うときや、クオリアについて論じる時などに、しばしば言及されている。
(出典:Wikipedia)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“痛”を含む語句
痛痒
苦痛
悲痛
頭痛
疼痛
痛所
痛々
心痛
手痛
痛苦
腹痛
痛快
痛事
痛入
痛恨
痛切
歯痛
頭痛膏
痛足
痛心
...