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ものし
ふりがな文庫
“
物知
(
ものし
)” の例文
その頃、ほど近い都に、名高い
物知
(
ものし
)
りが住んでいました。長者はその物知りのところへ使いをやって、雷の神の好きなものをたずねさせました。
雷神の珠
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ゆるし
給
(
たま
)
へ
我
(
わ
)
れはいかばかり
憎
(
にく
)
きものに
思召
(
おぼしめ
)
されて
物知
(
ものし
)
らぬ
女子
(
をなご
)
とさげすみ
給
(
たま
)
ふも
厭
(
いと
)
はじ、
我
(
わ
)
れは
斯
(
かゝ
)
る
果敢
(
はか
)
なき
運
(
うん
)
を
持
(
も
)
ちて
此世
(
このよ
)
に
生
(
うま
)
れたるなれば
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
吉原
(
よしわら
)
の
出来事
(
できごと
)
、
観音様
(
かんのんさま
)
の
茶屋女
(
ちゃやおんな
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
など、おそらく
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
けば、一
様
(
よう
)
におのれの
物知
(
ものし
)
りを、
少
(
すこ
)
しも
速
(
はや
)
く
人
(
ひと
)
に
聞
(
き
)
かせたいとの
自慢
(
じまん
)
からであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ある
人
(
ひと
)
が、この
国
(
くに
)
でいちばん
物知
(
ものし
)
りといううわさの
高
(
たか
)
い
人
(
ひと
)
に
向
(
むか
)
って
問
(
と
)
いました。
物知
(
ものし
)
りはもうだいぶ
年
(
とし
)
をとった、
白髪
(
しらが
)
のまじった
老人
(
ろうじん
)
でありました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「こういう
話
(
はなし
)
は、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
を
騒
(
さわ
)
がせるものだから、あまりしないほうがいいと
思
(
おも
)
ったのだ。」と、
物知
(
ものし
)
りは
答
(
こた
)
えました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
その
人々
(
ひとびと
)
は
死
(
し
)
なずに、どんな
冒険
(
ぼうけん
)
でもやってみて、その
島
(
しま
)
へたどり
着
(
つ
)
きたいものだと
思
(
おも
)
いました。そして、そのことを
年
(
とし
)
よりの
物知
(
ものし
)
りにたずねました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それにつけて、
近所
(
きんじょ
)
の
物知
(
ものし
)
りのおじいさんが、そのじつ、なにも
知
(
し
)
っていないのを、
知
(
し
)
るもののごとく
信
(
しん
)
じていたのをうらめしく、
愚
(
おろ
)
かしく
思
(
おも
)
いました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
には、このとき、ふたたび
田舎
(
いなか
)
にいる
時分
(
じぶん
)
、
近所
(
きんじょ
)
の
物知
(
ものし
)
りのおじいさんが、「これは、たいしたものではない、ただ
古
(
ふる
)
いからいいのだ。」といった、その
言葉
(
ことば
)
が
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
されたのです。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このおばさんは、
村
(
むら
)
での
物知
(
ものし
)
りでありました。よく、
世間
(
せけん
)
を
歩
(
ある
)
くからでありましょうが、どうして、こんなにいろいろのことを
知
(
し
)
っているかと
思
(
おも
)
われるほど、いろいろの
話
(
はなし
)
を
知
(
し
)
っていました。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
物知
(
ものし
)
りのおじさんのことばだけに、たけおは、じきあの
人形
(
にんぎょう
)
を、ほしいと
思
(
おも
)
うのをあきらめてしまったが、どこか
遠
(
とお
)
い
花
(
はな
)
のさく
野原
(
のはら
)
を、
花
(
はな
)
かごをもった
美
(
うつく
)
しい
少女
(
しょうじょ
)
と、たいこをたたく
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
が
花かごとたいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
で、
村
(
むら
)
での
物知
(
ものし
)
りでありました。さっそく、
大
(
おお
)
きな
眼鏡
(
めがね
)
をかけて
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思