満開まんかい)” の例文
旧字:滿開
まっしろゆきのようなはなさ。それが満開まんかい時分じぶんはちょうど、一そん銀世界ぎんせかいとなる。中国ちゅうごくのいなかには、すももばかりのむらがあるよ。
春さきの朝のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたくしがそうした無邪気むじゃき乙女心おとめごころもどっている最中さいちゅうでした、不図ふと附近あたりひと気配けはいがするのにがついて、おどろいてかえってますと、一ほん満開まんかい山椿やまつばき木蔭こかげ
ヤマユリはりっぱなユリであって、関東諸国に野生やせいし、また人家にも作られている。大きな花が咲き、その満開まんかいの時はよくにおう。その花蓋片かがいへん元来がんらいは白色だが、片面に褐赤色かっせきしょく斑点はんてんがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
やまを一つすと、すでにさくらはな満開まんかいでした。あるちいさなえきにさしかかるまえさくらのある土手どてで四、五にん工夫こうふが、ならんでつるはしをげて線路せんろなおしていました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうそういつかわたくしがおまいりしたのは丁度ちょうどはるなかばで、あちこちのやまもりには山桜やまざくら満開まんかいでございました。走水はしりみず新井あらいしろから三四ばかりもへだった地点ところなので、わたくしはよく騎馬きばまいったのでした。
その花容かよう花色かしょくすこぶる多様で、紅色、紫色、白色はくしょく、黄色などのものがあり、また一重咲ひとえざき、八重咲やえざきもあって、その満開まんかいを望むと吾人ごじんはいつも、その花の偉容いよう、その花の華麗かれい驚嘆きょうたんを禁じ得ない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
はじめておかあさんにつれられて、この学校がっこうがったとき、おかあさんは、あのさくらしたって、自分じぶんたちが遊戯ゆうぎをするのをていられた。ちょうどさくらはな満開まんかいであった。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)