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きがる
ふりがな文庫
“
気軽
(
きがる
)” の例文
旧字:
氣輕
ふたりのものは
腰
(
こし
)
もかけないで、おまえが
口上
(
こうじょう
)
を
申
(
もう
)
してくれ、いやおまえがと、
小声
(
こごえ
)
に
押
(
お
)
し
合
(
あ
)
ってる。老人はもとより
気軽
(
きがる
)
な人だから
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
親の責任が特に軽くなったわけではないけれど、いずれも生れたてのあの柔かい
肉塊
(
にくかい
)
に対して感じた責任感は、少し
気軽
(
きがる
)
になった。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
案内者は
水戸
(
みと
)
の者であった。五十そこらの
気軽
(
きがる
)
そうな男。早くから北海道に渡って、近年白糠に来て、小料理屋をやって居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
博物
(
はくぶつ
)
の
教師
(
きょうし
)
は、あごにひげをはやしている、きわめて
気軽
(
きがる
)
な
人
(
ひと
)
でありましたが、いつも
剥製
(
はくせい
)
の
鳥
(
とり
)
を、なんだろう? ついぞ
見
(
み
)
たことのない
鳥
(
とり
)
だが、と
思
(
おも
)
っていました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれども、おばさんのうまれた
家屋敷
(
いえやしき
)
は、いまでは、知らない人の手にわたっていました。ですから、じぶんのいなかとはいえ、
気軽
(
きがる
)
に帰るわけにはいかなかったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
いかだのしりにひかれて、サクラ号の小さなボートは
気軽
(
きがる
)
そうに頭をふりふりついてきた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
出合頭
(
であいがしら
)
のつもりかなんぞの、
至極
(
しごく
)
気軽
(
きがる
)
な
調子
(
ちょうし
)
で、八五
郎
(
ろう
)
は
春重
(
はるしげ
)
の
前
(
まえ
)
へ
立
(
た
)
ちふさがった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
優
(
やさ
)
しいなかに
強
(
つよ
)
みのある、
気軽
(
きがる
)
に
見
(
み
)
えても
何処
(
どこ
)
にか
落着
(
おちつき
)
のある、
馴々
(
なれ/\
)
しくて
犯
(
をか
)
し
易
(
やす
)
からぬ
品
(
ひん
)
の
可
(
い
)
い、
如何
(
いか
)
なることにもいざとなれば
驚
(
おどろ
)
くに
足
(
た
)
らぬといふ
身
(
み
)
に
応
(
こたへ
)
のあるといつたやうな
風
(
ふう
)
の
婦人
(
をんな
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
爺
(
じい
)
さんはいとも
気軽
(
きがる
)
にスーッと
巌山
(
いわやま
)
をめぐって
姿
(
すがた
)
を
消
(
け
)
して
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
こういっておばあさんは
気軽
(
きがる
)
に出て行こうとしました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
載つけるといふ
気軽
(
きがる
)
なふうで
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
気軽
(
きがる
)
な落葉木の若葉も美しいが、重々しい常緑樹の
柄
(
がら
)
にない
嫩
(
やわら
)
かな若葉をつけた処も中々好い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
呉服店
(
ごふくてん
)
の
主人
(
しゅじん
)
というのは、
気軽
(
きがる
)
なおもしろい
人
(
ひと
)
でした。
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
庭の内では、
蛾
(
が
)
の如く花の様な大小の
雪片
(
せっぺん
)
が、
飛
(
と
)
んだり、
刎
(
は
)
ねたり、
狂
(
くる
)
うたり、
筋斗翻
(
とんぼがえり
)
をしたり、ダンスをする様にくるりと
廻
(
まわ
)
ったり、面白そうにふざけ散らして、
身軽
(
みがる
)
に
気軽
(
きがる
)
に舞うて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高