トップ
>
毒舌
>
どくぜつ
ふりがな文庫
“
毒舌
(
どくぜつ
)” の例文
憎
(
に
)
くしと
思
(
おも
)
へど
流石
(
さすが
)
に
義理
(
ぎり
)
は
愁
(
つ
)
らき
物
(
もの
)
かや、
母親
(
はゝおや
)
かげの
毒舌
(
どくぜつ
)
をかくして
風
(
かぜ
)
引
(
ひ
)
かぬやうに
小抱卷
(
こかいまき
)
何
(
なに
)
くれと
枕
(
まくら
)
まで
宛
(
あて
)
がひて、
明日
(
あす
)
の
支度
(
したく
)
のむしり
田作
(
ごまめ
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御男子四人は四方へ
流
(
ながさ
)
れ玉ふ、是も時平が
毒舌
(
どくぜつ
)
によれり。
姫
(
ひめ
)
たちは都にとゞまり
幼
(
をさな
)
きはふたり筑紫へしたがへ給へり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「薬学者連中が毒瓦斯にやられるなんて、ちょっと妙な話じゃね」博士は、
毒舌
(
どくぜつ
)
を
弄
(
ろう
)
するというのでもなく、これだけのことをスラスラと言ってのけた。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すると、
宗助
(
そうすけ
)
にはそれが、
眞心
(
まごゝろ
)
ある
妻
(
さい
)
の
口
(
くち
)
を
藉
(
か
)
りて、
自分
(
じぶん
)
を
飜弄
(
ほんろう
)
する
運命
(
うんめい
)
の
毒舌
(
どくぜつ
)
の
如
(
ごと
)
くに
感
(
かん
)
ぜられた。
宗助
(
そうすけ
)
はさう
云
(
い
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
には
何
(
なん
)
にも
答
(
こた
)
へずにたゞ
苦笑
(
くせう
)
する
丈
(
だけ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蛾次郎
(
がじろう
)
の
争闘力
(
そうとうりょく
)
は、いつも、この
腕
(
うで
)
よりは口である。
度胸
(
どきょう
)
よりは
舌
(
した
)
である。三
尺
(
じゃく
)
の
剣
(
つるぎ
)
よりは三
寸
(
ずん
)
の
毒舌
(
どくぜつ
)
、よく身をふせぎ
敵
(
てき
)
を
翻弄
(
ほんろう
)
し、ときには
戦
(
たたか
)
わずして
勝
(
か
)
つことがある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
伊庭は
毒舌
(
どくぜつ
)
を吐きながら、煙草を出して
咥
(
くは
)
へると、マッチを探す様子で、そこいらにある、ラジオや大きな枕に皮肉な笑ひを浮べた。ゆき子は伊庭の表情を見て胸にかつと燃え立つものを感じた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
次にルーシンは、皮肉屋で、
露骨
(
ろこつ
)
な
毒舌
(
どくぜつ
)
をふるう医者だが、彼女というものを一番よく見ており、また誰より深く彼女を愛してもいながら、そのくせ陰でも面前でも、彼女の悪口ばかり言っていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
御男子四人は四方へ
流
(
ながさ
)
れ玉ふ、是も時平が
毒舌
(
どくぜつ
)
によれり。
姫
(
ひめ
)
たちは都にとゞまり
幼
(
をさな
)
きはふたり筑紫へしたがへ給へり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この調子では今に警視庁は都下に起る毎日百人
宛
(
ずつ
)
の死者の
枕頭
(
ちんとう
)
に立って殺人審問をしなければ居られなくなるだろうなどと
毒舌
(
どくぜつ
)
を
奮
(
ふる
)
い、一杯
担
(
かつ
)
がれた
腹癒
(
はらい
)
せをした。
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あの
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
んだ
母
(
かゝ
)
さんの
顏
(
かほ
)
が
見
(
み
)
たい、と
御新造
(
ごしんぞ
)
例
(
れい
)
に
依
(
よ
)
つて
毒舌
(
どくぜつ
)
をみがきぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
薊
(
あざみ
)
の
毒舌
(
どくぜつ
)
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
モレロは
毒舌
(
どくぜつ
)
をふるう。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“毒舌”の解説
毒舌(どくぜつ)とは、他人に対してな言葉・悪口や厳しい皮肉を言うこと。毒舌を振るう者は毒舌家(どくぜつか)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
“毒”で始まる語句
毒
毒蛇
毒瓦斯
毒気
毒々
毒口
毒吐
毒蛾
毒水
毒草