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殘酷
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ざんこく
ふりがな文庫
“
殘酷
(
ざんこく
)” の例文
新字:
残酷
それで、
天皇
(
てんのう
)
は
殉死
(
じゆんし
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
は
甚
(
はなは
)
だ
人情
(
にんじよう
)
にそむいた
殘酷
(
ざんこく
)
なことであるから、これはどうしてもやめなければならぬとお
考
(
かんが
)
へになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
人の死體や、
殘酷
(
ざんこく
)
な場面は、嫌ひだといつても隨分澤山見て來た平次ですが、まだ、こんな變つたのは見たこともありません。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
だから
其所
(
そこ
)
に
云
(
い
)
ふに
忍
(
しの
)
びない
苦痛
(
くつう
)
があつた。
彼等
(
かれら
)
は
殘酷
(
ざんこく
)
な
運命
(
うんめい
)
が
氣紛
(
きまぐれ
)
に
罪
(
つみ
)
もない
二人
(
ふたり
)
の
不意
(
ふい
)
を
打
(
う
)
つて、
面白
(
おもしろ
)
半分
(
はんぶん
)
穽
(
おとしあな
)
の
中
(
なか
)
に
突
(
つ
)
き
落
(
おと
)
したのを
無念
(
むねん
)
に
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
もしか
殘酷
(
ざんこく
)
な惡い人達にいつも親切に云ふまゝになつてゐたら、惡い人達は自分のしたいことばかしするわ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
こんな
事
(
こと
)
を
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げると、きつとわたしはあなた
方
(
がた
)
より
殘酷
(
ざんこく
)
な
人間
(
にんげん
)
に
見
(
み
)
えるでせう。しかしそれはあなた
方
(
がた
)
が、あの
女
(
をんな
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ないからです。
殊
(
こと
)
にその一
瞬間
(
しゆんかん
)
の、
燃
(
も
)
えるやうな
瞳
(
ひとみ
)
を
見
(
み
)
ないからです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
その渾天儀を据ゑた塔の頂上、北向の欄干から、美しい妾のお照が、眞つ逆樣にブラ下つた圖は、
殘酷
(
ざんこく
)
で無恥な惡戯としか思へなかつたのです。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は三
度目
(
どめ
)
の
胎兒
(
たいじ
)
を
失
(
うしな
)
つた
時
(
とき
)
、
夫
(
をつと
)
から
其折
(
そのをり
)
の
模樣
(
もやう
)
を
聞
(
き
)
いて、
如何
(
いか
)
にも
自分
(
じぶん
)
が
殘酷
(
ざんこく
)
な
母
(
はゝ
)
であるかの
如
(
ごと
)
く
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
昂奮して來ると、私は
毒々
(
どく/\
)
しげに
殘酷
(
ざんこく
)
になるので、遠慮せず、
緩和
(
くわんわ
)
せず、思つた通りを話してしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
沓脱
(
くつぬぎ
)
には赤井左門、沓脱の下には錢形の平次、ガラツ八と中間が責手で、この
殘酷
(
ざんこく
)
な見物が幕を切つて落されたのです。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
時々
(
とき/″\
)
遠
(
とほ
)
くから
不意
(
ふい
)
に
現
(
あらは
)
れる
訴
(
うつたへ
)
も、
苦
(
くる
)
しみとか
恐
(
おそ
)
れとかいふ
殘酷
(
ざんこく
)
の
名
(
な
)
を
付
(
つ
)
けるには、あまり
微
(
かす
)
かに、あまり
薄
(
うす
)
く、あまりに
肉體
(
にくたい
)
と
慾得
(
よくとく
)
を
離
(
はな
)
れ
過
(
す
)
ぎる
樣
(
やう
)
になつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
殘酷
(
ざんこく
)
に私を
傷
(
きずつ
)
けるのが彼女の性質だつたから。彼女の前で、私は幸福だつたことはない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
殘酷
(
ざんこく
)
で、念入りで、憎んでも憎み足りない、そのくせ手のつけやうのない破局に持込まれて居たのです。
銭形平次捕物控:306 地中の富
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次もガラツ八もこの曲者のやり口の
殘酷
(
ざんこく
)
さに、腹の底から義憤のやうなものがコミ上げました。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎が引出した結論は、あまりにも
殘酷
(
ざんこく
)
で、そして適切過ぎたのです。
銭形平次捕物控:176 一番札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こんな
殘酷
(
ざんこく
)
なことをするのか、平次にはまるつきり見當も付きません。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の眼はこの
殘酷
(
ざんこく
)
な下手人を憎む心に燃えます。
銭形平次捕物控:162 娘と二千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
殘
部首:⽍
12画
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“殘”で始まる語句
殘
殘念
殘忍
殘暑
殘月
殘虐
殘骸
殘惜
殘金
殘滓