“ざんこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
残酷42.9%
惨酷36.3%
殘酷13.2%
残刻4.4%
惨刻3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この残酷ざんこくなじょうだんがばっせられないはずの子どもたちみんなをわらわせた。それからほかの子どもたちも一人一人勘定かんじょうをすました。
その上何ぞというとなぐったり蹴飛けとばしたり惨酷ざんこくな写真を入れるので子供の教育上はなはだよろしくないからなるべくやりたくないのですが
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人の死體や、殘酷ざんこくな場面は、嫌ひだといつても隨分澤山見て來た平次ですが、まだ、こんな變つたのは見たこともありません。
余り残刻ざんこくなのに驚いて、また最初から出直そうとして、少し痛くなり掛けたあごを持ち上げると、障子しょうじが、すうといて、御手紙ですと下女が封書を置いて行く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
父様おとつさんトこの母様おつかさんとがいても身震みぶるひがするやうな、そうママいふひどいめに、くるしい、いたい、くるしい、つらい、惨刻ざんこくなめにつて、さうしてやう/\おわかりになつたのを、すつかりわたしおしへてくだすつたので。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)