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梓
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し
ふりがな文庫
“
梓
(
し
)” の例文
因テ二、三ノ従游スルモノト
相謀
(
あいはか
)
リ諸家ノ麗藻ヲ選ンデ
梓
(
し
)
シテコレヲ伝ヘントシタリ。
適
(
たまたま
)
同人集ノ挙アリ遷延シテ果サズ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼の高厳荘重なるミルトンまでも一度は
此轍
(
このてつ
)
を
履
(
ふま
)
んとし、
嶢※
(
げうかく
)
豪逸なるカーライルさへ死後に遺筆を
梓
(
し
)
するに至りて、合歓
団欒
(
だんらん
)
ならざりし醜を発見せられぬ。
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
孝孺
(
こうじゅ
)
の
集
(
しゅう
)
は、
其
(
その
)
人
(
ひと
)
天子の
悪
(
にく
)
むところ、一世の
諱
(
い
)
むところとなりしを
以
(
もっ
)
て、当時絶滅に帰し、
歿後
(
ぼつご
)
六十年にして
臨海
(
りんかい
)
の
趙洪
(
ちょうこう
)
が
梓
(
し
)
に附せしより、
復
(
また
)
漸
(
ようや
)
く世に伝わるを得たり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
此問題は
頗
(
すこぶる
)
困難である。説文に拠れば楸は
梓
(
し
)
である。爾雅を検すれば、
槄
(
たう
)
、
楰
(
ゆ
)
、
櫰
(
くわい
)
、
槐
(
くわい
)
、
榎
(
か
)
、
楸
(
しう
)
、
椅
(
い
)
、
梓
(
し
)
等が皆相類したものらしく、此数者は専門家でなくては辨識し難い。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
史籍の
梓
(
し
)
に上るものその種
甚
(
はなはだ
)
尠しとせず。人物論の新聞雑誌に顕はるる
殆
(
ほとん
)
ど虚日なし。田口氏の『史海』は学生の机上に横行しその発売高ははるかに経済雑誌を超越すと聞く。
史論の流行
(新字旧仮名)
/
津田左右吉
(著)
▼ もっと見る
因
(
よつ
)
て
其駁雑
(
そのはくざつ
)
を
刪
(
けづ
)
り、
校訂
(
かうてい
)
清書
(
せいしよ
)
し、
図
(
づ
)
は
豚児
(
とんじ
)
京水に
画
(
ゑがゝ
)
しめしもの三巻、
書賈
(
しよか
)
の
請
(
こひ
)
に
応
(
おう
)
じ老人に
告
(
つげ
)
て
梓
(
し
)
を
許
(
ゆる
)
し
以
(
もつて
)
世
(
よ
)
に
布
(
しき
)
しに、
発販
(
はつはん
)
一挙
(
いつきよ
)
して七百
余部
(
よぶ
)
を
鬻
(
ひさげ
)
り。
是
(
これ
)
に
依
(
より
)
て
書肆
(
しよし
)
後編
(
こうへん
)
を
乞
(
こ
)
ふ。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
因
(
よつ
)
て
其駁雑
(
そのはくざつ
)
を
刪
(
けづ
)
り、
校訂
(
かうてい
)
清書
(
せいしよ
)
し、
図
(
づ
)
は
豚児
(
とんじ
)
京水に
画
(
ゑがゝ
)
しめしもの三巻、
書賈
(
しよか
)
の
請
(
こひ
)
に
応
(
おう
)
じ老人に
告
(
つげ
)
て
梓
(
し
)
を
許
(
ゆる
)
し
以
(
もつて
)
世
(
よ
)
に
布
(
しき
)
しに、
発販
(
はつはん
)
一挙
(
いつきよ
)
して七百
余部
(
よぶ
)
を
鬻
(
ひさげ
)
り。
是
(
これ
)
に
依
(
より
)
て
書肆
(
しよし
)
後編
(
こうへん
)
を
乞
(
こ
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
梓
(
し
)
に
上
(
のぼ
)
さんと欲せしこと、一日に非ざりしも、南船北馬暖席に
暇
(
いとま
)
なく、かつ二雪霜の間に集積せるところは、
尨然
(
ぼうぜん
)
紛雑
(
ふんざつ
)
し容易に整頓すべからずして、自ら
慚愧
(
ざんき
)
せざるを得ざるものあり。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
大正十三年九月『
麻布襍記
(
あざぶざっき
)
』の一書を
梓
(
し
)
するに当り、再びこの小篇『雨瀟瀟』を取りてその巻初に掲げぬ。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
開封府
(
かいほうふ
)
に居らしめ、第六子
楨
(
てい
)
を
楚
(
そ
)
王とし、
武昌
(
ぶしょう
)
に居らしめ、第七子
榑
(
ふ
)
を
斉
(
せい
)
王とし、
青州府
(
せいしゅうふ
)
に居らしめ、第八子
梓
(
し
)
を封じて
潭
(
たん
)
王とし、
長沙
(
ちょうさ
)
に
居
(
お
)
き、第九子
杞
(
き
)
を
趙
(
ちょう
)
王とせしが、
此
(
こ
)
は三歳にして
殤
(
しょう
)
し
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
是
(
ここ
)
ヲ
以
(
も
)
テ
能
(
よ
)
クソノ機宜ヲ詳ニシソノ形勢ヲ
悉
(
ことごと
)
クス。然レバ則海防ノ策コノ篇ヨリ善キハ
莫
(
な
)
シ。予乃チ抄シテコレヲ
梓
(
し
)
ニ付シ題シテ『聖武記採要』トイヒ以テ世ニ問フ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
富メリトイフベシ。
今茲
(
こんじ
)
乙巳余
鄙作
(
ひさく
)
『詠物詩』ヲ再刊スルノ挙アリ。
乃
(
すなわち
)
上人ノ詩ノ
尤
(
もっと
)
モ傑スル者百有余篇ヲ採リ、マサニ併セテコレヲ
梓
(
し
)
セントス。集中ニハ花ニ月ニ唱和シタリシ作十ノ六、七ニ居ル。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“梓”の解説
梓(あずさ、し)は、樹種の名である。
漢字本来の中国での意味と、日本での国訓「あずさ」の2つの意味があり、さらにそれぞれの名をどの樹種に同定するかについて諸説がある。
(出典:Wikipedia)
梓
漢検準1級
部首:⽊
11画
“梓”を含む語句
梓川
梓弓
上梓
梓行
玉梓
梓神子
梓巫女
小野梓
梓巫
梓繁
梓潼山
鏤梓
重梓本
発梓
橋梓
梓越
梓潼郡
梓滝郡
梓氏
梓弓之
...