“梓神子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずさみこ50.0%
あづさみこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
識神を使ったというのは阿倍晴明（あべせいめい）きりの談になっている。口寄せ、梓神子（あずさみこ）は古い我邦の神おろしの術が仏教の輪廻（りんね）説と混じて変形したものらしい。
魔法修行者 (新字新仮名) ／ 幸田露伴(著)
南部領ではモリコともまたイタコともいう巫女（ふじょ）のことであるが、関東以南のイチコ・梓神子（あずさみこ）・大弓などいう婦人と違うことは、弓や幣束（へいそく）の代りに木に刻んだ二つの人形を手に持つことで
野草雑記・野鳥雑記：02 野鳥雑記 (新字新仮名) ／ 柳田国男(著)
此地は傀儡子の魃首（かしら）小林六太夫と私稱して其徒居住す。世俗此畝號（あざな）を用て南光部（なんくわうぐみ）とよぶ。其婦妻のものは死靈の占（うらかた）を業とす。是をたたき神子（みこ）といふ。梓神子（あづさみこ）のたぐひなりとぞ。
淡路人形座訪問：其の現状と由来 (旧字旧仮名) ／ 竹内勝太郎(著)
われ其小説三派及梓神子（あづさみこ）をみて、その取るところの方鍼（はうしん）を認めたり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) ／ 森鴎外(著)