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暖
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だん
ふりがな文庫
“
暖
(
だん
)” の例文
ぶたい花みちは雪にて作りたる上に板をならぶる、此板も一夜のうちに
冰
(
こほり
)
つきて
釘付
(
くぎづけ
)
にしたるよりも
堅
(
かた
)
し。
暖
(
だん
)
国に
比
(
くらぶ
)
れば
論
(
ろん
)
の
外
(
ほか
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
暖
(
だん
)
を取る必要も何もないのだけれども、習慣的に火燵に寄かかっている。
懶
(
ものう
)
いような春雨の感じが溢れているように思われる。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
以上
(
いじよう
)
お
話
(
はなし
)
したのは、つゞめていふと
暑
(
あつ
)
い
𤍠帶
(
ねつたい
)
から
暖
(
だん
)
、
温
(
おん
)
、
寒
(
かん
)
といふ
風
(
ふう
)
にその
各地方
(
かくちほう
)
に
適
(
てき
)
してよく
育
(
そだ
)
つ
森林
(
しんりん
)
の
區域
(
くいき
)
と、その
帶
(
たい
)
の
特徴
(
とくちよう
)
とでした。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
焚
(
た
)
く物がなく、泣いて弓矢を焚き、からくも兵糧を
炊
(
かし
)
いだり一時の
暖
(
だん
)
をとったが、なおおびただしい凍死者を出したほどな行軍難であったという。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
日
(
ひ
)
の
目
(
め
)
を
見
(
み
)
ないものが、
寒
(
さむ
)
さに
堪
(
た
)
へかねて、
抱
(
だ
)
き
合
(
あ
)
つて
暖
(
だん
)
を
取
(
と
)
る
樣
(
やう
)
な
具合
(
ぐあひ
)
に、
御互
(
おたがひ
)
同志
(
どうし
)
を
頼
(
たよ
)
りとして
暮
(
く
)
らしてゐた。
苦
(
くる
)
しい
時
(
とき
)
には、
御米
(
およね
)
が
何時
(
いつ
)
でも、
宗助
(
そうすけ
)
に
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
いつも
暖
(
だん
)
をとる寒い魂よ
深夜
(新字旧仮名)
/
三富朽葉
(著)
ぶたい花みちは雪にて作りたる上に板をならぶる、此板も一夜のうちに
冰
(
こほり
)
つきて
釘付
(
くぎづけ
)
にしたるよりも
堅
(
かた
)
し。
暖
(
だん
)
国に
比
(
くらぶ
)
れば
論
(
ろん
)
の
外
(
ほか
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
宿とした無住の山寺では、山門の
聯
(
れん
)
を割り本堂の木像を
薪
(
まき
)
として、夜もすがら
暖
(
だん
)
をとった。かついで来た例の
柩
(
ひつぎ
)
からは、肉でも酒でも何でも出て来た。
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寒夜火を焚いて
暖
(
だん
)
を取る。作者は何も
委
(
くわ
)
しいことを叙しておらぬが、屋外の光景らしく思われる。燃え
盛
(
さか
)
る赤い
燄
(
ほのお
)
が人の顔を照して、面上に明暗を作る。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
夫婦は世の中の日の目を見ないものが、寒さに
堪
(
た
)
えかねて、抱き合って
暖
(
だん
)
を取るような具合に、御互同志を頼りとして暮らしていた。苦しい時には、御米がいつでも、宗助に
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かゝる
光景
(
ありさま
)
は雪にまれなる
暖
(
だん
)
国の
風雅人
(
ふうがじん
)
に見せたくぞおもはるゝ。
凡
(
およそ
)
ちゞみを
晒
(
さらす
)
には
種々
(
しゆ/″\
)
の
所為
(
しわざ
)
あれども、こゝには其
大略
(
たいりやく
)
をしるすのみ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“暖”の意味
《名詞》
(ダン 例示の成句で)あたたまること。
(出典:Wiktionary)
暖
常用漢字
小6
部首:⽇
13画
“暖”を含む語句
暖炉
生暖
温暖
暖炉棚
暖爐
瓦斯暖炉
暖簾
暖味
暖気
繩暖簾
暖室
暖房
瓦斯暖爐
御暖
縄暖簾
紺暖簾
暖簾口
寒暖
花暖簾
店暖簾
...