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『深夜』
ふりがな文庫
『
深夜
(
しんや
)
』
影と銀の乱れる夜へ 月は死葉を刈り立てる。 (魂は忍び音を聞く。) 虚空の淵に揺られる 星の瞳は鈴を響かす。 (魂は灰を見つめる。)—— 渦巻く雲より覗く 烈しい闇の裸形。 (魂は火を失ふ。)—— いつも地平を逍ふ獣の群よ、 いつも雪の降る …
著者
三富朽葉
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暖
(
だん
)
揺
(
ゆす
)
瞳
(
め
)
裸形
(
らぎやう
)
鈴
(
りん
)
恐怖
(
おそれ
)
死葉
(
しにば
)
罠
(
わな
)
覗
(
のぞ
)
逍
(
さまよ
)
音
(
ね
)