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敏感
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びんかん
ふりがな文庫
“
敏感
(
びんかん
)” の例文
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
虫
(
むし
)
たちの
敏感
(
びんかん
)
なのにおどろき、かつ、その
真剣
(
しんけん
)
なのを、きみ
悪
(
わる
)
くさえ
感
(
かん
)
じました。これを
気
(
き
)
づかずにいた、おじさんに
告
(
つ
)
げると
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雲ゆきが悪い! 気がつかれては
大
(
たい
)
へんだぞと、そういうことには
敏感
(
びんかん
)
な
蛾次郎
(
がじろう
)
、ポイと立って
断崖
(
だんがい
)
のふちから谷をのぞきこみ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戀する者の
敏感
(
びんかん
)
さで、お縫は薄々喜三郎の態度の變化には氣が附いて居たのですが、その相手は誰か、そこまでは全く氣が附かない樣子です。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女の
急性悒鬱症
(
きゅうせいゆううつしょう
)
については、彼女の属する星野私立探偵所内でも、
敏感
(
びんかん
)
な一同の話題にのぼらないわけはなかった。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
全
(
あら
)
ゆる新流行に対して、その深い原理性を丹念に研究しなくとも
直截
(
ちょくせつ
)
に感覚からして
其
(
そ
)
の適応性優秀性を意識
出来
(
でき
)
る
敏感
(
びんかん
)
さを目立って発達させて来た。
異性に対する感覚を洗練せよ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
そういうことについては男よりずっと
敏感
(
びんかん
)
だということを次郎さんがお認めくださるなら、私が恭一さんと許婚の間柄だと信じこんでいたのも無理はない
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
『
花
(
はな
)
もむら/\
色
(
いろ
)
ぞ
見
(
み
)
え
行
(
ゆ
)
く』などいふところに
氣
(
き
)
のついたのは、やはり
時代
(
じだい
)
がずっと
新
(
あたら
)
しくなり、
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
が
自然物
(
しぜんぶつ
)
に
對
(
たい
)
して、
敏感
(
びんかん
)
に
動
(
うご
)
くようになつて
來
(
き
)
たからです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この
花冠
(
かかん
)
は非常に日光に
敏感
(
びんかん
)
であるから、日が当たると開き、日がかげると
閉
(
と
)
じる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ビールの
満
(
まん
)
をひいて顔をテラテラ光らせていたモダンボーイの帆村とは
異
(
ことな
)
り、もうすっかりシェファードのように
敏感
(
びんかん
)
な帆村探偵になりきっていた。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
兩替屋の主人や番頭——日頃
窃盜
(
せつたう
)
や押込に
敏感
(
びんかん
)
になつて居る者が、どんなによく睡つて居たにしても、これだけの細工を知らずに居る筈はありません。
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兄
(
あに
)
はそれに
耳
(
みみ
)
をかたむけないで、むりにペスを
寒
(
さむ
)
いやみの
中
(
なか
)
へおいだしました。
赤
(
あか
)
と
白
(
しろ
)
の
敏感
(
びんかん
)
な
毛色
(
けいろ
)
の
動物
(
どうぶつ
)
は、しばらく、なにを
考
(
かんが
)
えるか、
吹雪
(
ふぶき
)
の
中
(
なか
)
でふるえてみえました。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
敏感
(
びんかん
)
なる夫人は、
健気
(
けなげ
)
にも、みずから進んで貴方の
懐中
(
ふところ
)
に飛びこみ、或る程度の確信を得られると、
早速
(
さっそく
)
私に真相を探求してもらいたいという御依頼があったのです。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あのはげ
頭
(
あたま
)
がかい。なんで、
敏感
(
びんかん
)
な
君
(
きみ
)
が、ばかなもんか。はげ
頭
(
あたま
)
こそ、
大酒
(
おおざけ
)
のみの
酒乱
(
しゅらん
)
なんだよ。よく
PTA
(
ピーティーエー
)
の
会員
(
かいいん
)
の
家
(
いえ
)
で、へべれけになるんだそうだ。」と、いって、
K
(
ケー
)
は
笑
(
わら
)
いました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのほか、いろいろとあるが、このようにたましいというやつは、いつも
敏感
(
びんかん
)
で、おどおどしており、そして自分からでも、また他からの
刺戟
(
しげき
)
によっても、すぐ簡単に状態を変える。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すべてが、
敏感
(
びんかん
)
なねずみの
鼻
(
はな
)
でわかったのであります。
ねずみとバケツの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
モウリ博士は月世界に住みなれたせいで
敏感
(
びんかん
)
だった。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“敏”で始まる語句
敏捷
敏
敏子
敏達
敏活
敏夫
敏速
敏馬
敏才
敏腕家