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感得
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かんとく
ふりがな文庫
“
感得
(
かんとく
)” の例文
これを
拙
(
つたな
)
い筆で描くよりは、世の親たる人たちの想像にまかせたほうが、はるかにその真実を
感得
(
かんとく
)
することができよう。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実際にその咲いている花に対せば
淡粧
(
たんしょう
)
美人のごとく、実にその
艶美
(
えんび
)
を
感得
(
かんとく
)
せねば
措
(
お
)
かない的のものである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
如何に汚い下らないものでも、自分というものがその鏡に写って何だか親しくしみじみと
感得
(
かんとく
)
せしめる。
教育と文芸
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
讀者
(
どくしや
)
は
小地震
(
しようぢしん
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
て、
初期微動
(
しよきびどう
)
と
主要動
(
しゆようどう
)
を
明確
(
めいかく
)
に
區別
(
くべつ
)
して
感得
(
かんとく
)
せられたことがあるであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ナント
異
(
おつ
)
に
出来
(
でか
)
したでは
厶
(
ござ
)
らぬか、
此詩
(
このし
)
を
懐中
(
くわいちう
)
したれば、
門
(
もん
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
驚
(
おどろ
)
かし
申
(
まを
)
さんかとは思ひしが、
夢中
(
むちう
)
感得
(
かんとく
)
の
詩
(
し
)
なれば、
何時
(
いつ
)
何処
(
どこ
)
にても、またやらかすと
云
(
い
)
ふ
訳
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かず
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
からいつとなく
感得
(
かんとく
)
したものと
見
(
み
)
えて、
仔細
(
しさい
)
あつて、
那
(
あ
)
の
白痴
(
ばか
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せて
山
(
やま
)
に
籠
(
こも
)
つてからは
神変不思議
(
しんぺんふしぎ
)
、
年
(
とし
)
を
経
(
ふ
)
るに
従
(
したが
)
ふて
神通自在
(
じんつうじざい
)
ぢや、はじめは
体
(
からだ
)
を
押
(
お
)
つけたのが、
足
(
あし
)
ばかりとなり
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「天授の槍法を
感得
(
かんとく
)
したのだ。これでわしも初めて安心した。さらば、永く別れねばならぬ。
命
(
めい
)
を愛し、国に報ぜよ」
剣の四君子:04 高橋泥舟
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
フムと感心のコナシありて、
此子
(
このこ
)
なか/\話せるワエと、
忽
(
たちま
)
ち
詩箋
(
しせん
)
に
龍蛇
(
りうだ
)
はしり、
郵便箱
(
いうびんばこ
)
に
金玉
(
きんぎよく
)
の
響
(
ひゞき
)
ある
事
(
こと
)
になるとも、
我
(
われ
)
また
其夜
(
そのよ
)
の
思寝
(
おもひね
)
に
和韻
(
わゐん
)
の一
詩
(
し
)
をすら/\と
感得
(
かんとく
)
して
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
此地震
(
このぢしん
)
の
初期微動繼續時間
(
しよきびどうけいぞくじかん
)
は
七八秒程
(
しちはちびようほど
)
あつたように
思
(
おも
)
はれる。
各先生
(
かくせんせい
)
共
(
とも
)
に
地震
(
ぢしん
)
を
感得
(
かんとく
)
せられるや
否
(
いな
)
や、
本能的
(
ほんのうてき
)
に
外
(
そと
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
されたが、はつと
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いてみると
老母
(
ろうぼ
)
が
屋内
(
おくない
)
に
取
(
と
)
り
殘
(
のこ
)
されてあつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
が、それにしても、
此方
(
このほう
)
の申したことは、多年の体験と
感得
(
かんとく
)
からつかみ得た単純な道理にすぎない。まだ、その理法を明らかにし、それを基本として一流の兵法を構成するまでには至っていない。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“感得”の意味
《名詞》
感 得(かんとく)
道理を深く感じ、会得すること。
(出典:Wiktionary)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
“感得”で始まる語句
感得主義