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度
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わた
ふりがな文庫
“
度
(
わた
)” の例文
人となり聰明にして、目に
度
(
わた
)
れば口に
誦
(
よ
)
み、耳に
拂
(
ふ
)
るれば心に
勒
(
しる
)
す。すなはち阿禮に勅語して、帝皇の
日繼
(
ひつぎ
)
と先代の舊辭とを誦み習はしめたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
北インド
咀叉始羅
(
たつさしら
)
国の北界より
信度
(
しんど
)
河を渡り東南に行く事二百余里大石門を
度
(
わた
)
る、昔
摩訶薩埵
(
まかさった
)
王子ここにて身を投げて餓えたる
烏菟
(
おと
)
を飼えりとある
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
楽しそうな声が水を
度
(
わた
)
って聞えるにつけて、おれも
彼
(
あ
)
の座敷で飲んだことがある、あの桟橋に小歌が立って居てそれを二階から顔見合せて笑ったことがある
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
三日
(
みつか
)
にして
後
(
のち
)
兵
(
へい
)
を
勒
(
ろく
)
す。
病者
(
びやうしや
)
も
皆
(
みな
)
行
(
ゆ
)
かんことを
求
(
もと
)
め、
爭
(
あらそ
)
ひ
奮
(
ふる
)
つて、
出
(
い
)
でて
之
(
これ
)
が
爲
(
た
)
めに
戰
(
たたかひ
)
に
赴
(
おもむ
)
けり。
晉
(
しん
)
の
師
(
し
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
き、
爲
(
た
)
めに
罷
(
や
)
め
去
(
さ
)
り、
燕
(
えん
)
の
師
(
し
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
き、
水
(
みづ
)
を
度
(
わた
)
つて
解
(
と
)
く。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
河
(
かわ
)
は長く流れて、
向山
(
むこうやま
)
の松風静かに
度
(
わた
)
る
処
(
ところ
)
、天神橋の欄干に
靠
(
もた
)
れて、うとうとと
交睫
(
まどろ
)
む
漢子
(
おのこ
)
あり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
清く
淋
(
さび
)
しい声である。風の
度
(
わた
)
らぬ
梢
(
こずえ
)
から黄な葉がはらはらと赤き衣にかかりて、池の面に落ちる。静かな影がちょと動いて、又元に還る。ウィリアムは
茫然
(
ぼうぜん
)
として
佇
(
たた
)
ずむ。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もし果実が下を向いたまま開いて種子が落ちたのではその行き
度
(
わた
)
る範囲が狭いので、そこで上を向いて開裂し種子を成るべく広い面積地に散布させようというこの自然の工夫は確かに一顧の価がある。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
仮サズ/卅歳辛勤一空ニ付ス/君ヤ夙ニ克家ノ子
為
(
た
)
リ/七齢李賀声已ニ
隆
(
たか
)
シ/吾嘗テ西遊シテ君ガ舎ニ寓ス/吾未ダ弱冠ナラズ君猶童タリ/対床一堂講習ヲ事トシ/灯火旦ニ達シ三冬ヲ
度
(
わた
)
ル/
嗟
(
ああ
)
吾産ヲ破リテ何事ヲカ成サン/爾来落托十年ノ
中
(
うち
)
/江湖酒ヲ載セテ薄倖ニ甘ンジ/狂名留マリテ煙花ノ叢ニ在リ/君亦郷閭ノ誉ヲ
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ここに千引の
石
(
いは
)
をその
黄泉比良坂
(
よもつひらさか
)
に引き
塞
(
さ
)
へて、その石を中に置きて、おのもおのも
對
(
む
)
き立たして、
事戸
(
ことど
)
を
度
(
わた
)
す時
二〇
に、伊耶那美の命のりたまはく
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
陰々として鐘声の
度
(
わた
)
るを聞けり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
また問ひたまはく「
從
(
みとも
)
に仕へまつらむや」と問はしければ、答へて曰はく「仕へまつらむ」とまをしき。かれここに
槁
(
さを
)
を指し
度
(
わた
)
して、その御船に引き入れて、
槁根津日子
(
さをねつひこ
)
といふ名を賜ひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“度”を含む語句
態度
目出度
度々
芽出度
今度
二度
程度
毎度
百度
屹度
法度
再度
見度
一度
幾度
恰度
仕度
度胸
度外
数度
...