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希代
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きたい
ふりがな文庫
“
希代
(
きたい
)” の例文
そこで手まえのあつかいますのは、
近江
(
おうみ
)
は
琵琶湖
(
びわこ
)
の
竹生島
(
ちくぶしま
)
に、千年あまり
伝
(
つた
)
わりました、
希代
(
きたい
)
ふしぎな
火焔独楽
(
かえんごま
)
——はい、火焔独楽!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊豆はそこまで云いかけると咄嗟に自分もじたばた格好をつくったが、
希代
(
きたい
)
な興奮に堪え難くなって
迸
(
ほとば
)
しるように笑いだした。
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
総て功利の念をもて物を
視
(
み
)
候わば、世の中に尊き物は無くなるべし、ましてやその方が持帰り候伽羅は
早速
(
さっそく
)
焚
(
た
)
き試み候に、
希代
(
きたい
)
の名木なれば
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あの
姫
(
ひめ
)
の
美麗
(
あてやか
)
さで、
輝
(
かゞや
)
く
燭火
(
ともしび
)
が
又
(
また
)
一
段
(
だん
)
と
輝
(
かゞや
)
くわい!
夜
(
よる
)
の
頬
(
ほゝ
)
に
照映
(
てりは
)
ゆる
彼
(
あ
)
の
姫
(
ひめ
)
が
風情
(
ふぜい
)
は、
宛然
(
さながら
)
黒人種
(
エシオツプ
)
の
耳元
(
みゝもと
)
に
希代
(
きたい
)
の
寶玉
(
はうぎょく
)
が
懸
(
かゝ
)
ったやう、
使
(
つか
)
はうには
餘
(
あま
)
り
勿體無
(
もったいな
)
く
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そら
希代
(
きたい
)
に大きな
宅
(
うち
)
ばかり狙って、どこから入ってどこから出たのやらちっとも分からないのに、いつの間にか金目のものがなくなっていたり、用心すればする程面白がって
ニッケルの文鎮
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
▼ もっと見る
繼「まア何うも
希代
(
きたい
)
なこと、私のねえお父さんを殺して逃げた奴も永禪和尚と申しますので、真言寺の住持に成ったが、元は水司又市と云う者で、やっぱり私の尋ねる敵だわ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今度
(
こんど
)
發見
(
はつけん
)
された
駒岡附近
(
こまをかふきん
)
にも、
既
(
すで
)
に
已
(
すで
)
に
澤山
(
たくさん
)
横穴
(
よこあな
)
が
開發
(
かいはつ
)
されてあるのだが、
扨
(
さ
)
て、
果報
(
くわはう
)
なのは
今回
(
こんくわい
)
のお
穴樣
(
あなさま
)
で、
意外
(
いぐわい
)
の
人氣
(
にんき
)
を
一個
(
ひとり
)
で
背負
(
せお
)
つて、
眞
(
まこと
)
に
希代
(
きたい
)
の
好運兒
(
かううんじ
)
、
否
(
いな
)
、
好運穴
(
かううんけつ
)
といふべきである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
後に話合うと、
階下
(
した
)
へ用達しになど、座を
起
(
た
)
って通る時、その窓の前へ
行
(
ゆ
)
くと、
希代
(
きたい
)
にヒヤリとして風が冷い。処で、何心なく障子をスーツと閉めて
行
(
ゆ
)
く、……帰りがけに見るとさらりと
開
(
あ
)
いている。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのわりにゃア試験に好結果を得るから
希代
(
きたい
)
だヨ。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
希代
(
きたい
)
の名木なれば「聞く度に珍らしければ
郭公
(
ほととぎす
)
いつも
初音
(
はつね
)
の
心地
(
ここち
)
こそすれ」と申す古歌に
本
(
もと
)
づき、銘を初音とつけたり、かほどの品を求め帰り候事
天晴
(
あっぱれ
)
なり
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
菊村宮内からもらって、ふところに入れていた、
希代
(
きたい
)
な
火独楽
(
ひごま
)
! その火独楽だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何
(
ど
)
うも不思議、お國さんがこゝにお
出
(
い
)
でとは計らざる事で、これは妙、
内々
(
ない/\
)
御様子を聞けば、思うお方と一緒なら
深山
(
みやま
)
の奥までと云うようなる
意気事筋
(
いきごとすじ
)
で、誠に不思議、これは
希代
(
きたい
)
だ、妙々々
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
爰
(
ここ
)
に
希代
(
きたい
)
な事は——
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
惣「お園はまことに
希代
(
きたい
)
だ、あれは感心な堅い娘だ、あれは女中のうちでも違って居る、姉は何だか、稽古の師匠で
豐志賀
(
とよしが
)
というが、
姉妹
(
きょうだい
)
とも堅い気象で、あの新五郎は
頻
(
しき
)
りとお園に優しくするようだが」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“希代”の意味
《名詞》
希代(きだい、きたい、 「稀代」の「同音の漢字による書きかえ」)
世にも希なこと。
不思議なこと。
(出典:Wiktionary)
希
常用漢字
小4
部首:⼱
7画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“希”で始まる語句
希
希臘
希望
希有
希伯来
希臘人
希臘語
希伯來人
希知
希臘風