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差迫
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さしせま
ふりがな文庫
“
差迫
(
さしせま
)” の例文
いよいよ
差迫
(
さしせま
)
った奇岩怪石の層層層、荒削りの絶壁がまたこれらに脈々と連なりそびえて、見る目も凄い急流となる。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
併
(
しかし
)
ながら
金解禁
(
きんかいきん
)
の
如
(
ごと
)
きは
内外
(
ないぐわい
)
の
經濟上
(
けいざいじやう
)
から
見
(
み
)
て
大問題
(
だいもんだい
)
である、
然
(
しか
)
るに
年末
(
ねんまつ
)
に
段々
(
だんだん
)
近
(
ちか
)
づくのであるから、
年末
(
ねんまつ
)
に
差迫
(
さしせま
)
つて
斯樣
(
かやう
)
な
大問題
(
だいもんだい
)
を
決行
(
けつかう
)
することは
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
最初先生の
不可思議
(
ふかしぎ
)
な
遽
(
にわ
)
かの家出を聞いた時、私は直ぐ先生の終が
差迫
(
さしせま
)
って来た事を知りました。それで先生の
訃
(
ふ
)
に接した時も、少しも驚きませんでした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
貴君
(
あなた
)
の親御より十万円
恩借
(
おんしゃく
)
ありて、今年返済の期限
来
(
きた
)
り、万一延滞
候
(
そろ
)
節は所有地
家蔵
(
いえくら
)
を娘
諸共
(
もろとも
)
、貴殿へ
差上候
(
さしあげそろ
)
と申す文面の証書を
認
(
したゝ
)
めて、残し置き、
拙者
(
せっしゃ
)
は返金に
差迫
(
さしせま
)
り
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
働
(
はたら
)
き第一弟十兵衞國元に於て
年貢
(
ねんぐ
)
の
未進
(
みしん
)
に
差迫
(
さしせま
)
り娘文を其方が世話を以て遊女に賣し身の
代
(
しろ
)
金四十二兩を持て歸國の
節
(
せつ
)
丑刻
(
やつ
)
の
鐘
(
かね
)
を
寅刻
(
なゝつ
)
と
詐
(
いつは
)
り出立させ置後より見え
隱
(
かく
)
れに
忍
(
しの
)
び行芝札の辻にて同人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
差迫
(
さしせま
)
る
大晦日
(
おほみそか
)
を
控
(
ひか
)
へて此處も大世話場の眞最中だつたのです。
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
実に翌日にも
差迫
(
さしせま
)
る身の上に成りまして、何うしようと思っていた処、春見様が
此方
(
こっち
)
においでなさるという事が知れましたから、願ったら出来ようかと思って姉と相談の上で出ましたが
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
借受
惣内
(
そうない
)
は甚兵衞と
改名
(
かいめい
)
し又里はお
豐
(
とよ
)
と改め
少々
(
せう/\
)
の
小商
(
こあきな
)
ひを始めしが素より
爲馴
(
しなれ
)
ざる事にて
肩
(
かた
)
を
痛
(
いた
)
め
足
(
あし
)
を
勞
(
つから
)
し爲る事成す事
損毛
(
そんまう
)
のみ多く
早
(
はや
)
此頃は
必至
(
ひつし
)
と
差迫
(
さしせま
)
り今日にも
難澁
(
なんじふ
)
致
(
いたし
)
ける是ぞ
誠
(
まこと
)
に天の
憎
(
にく
)
しみを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
咄
(
はな
)
し如何にも
差迫
(
さしせま
)
りたる體に見せければ兩人とも
流石
(
さすが
)
は
伯父
(
をぢ
)
のことゆゑ
兩親
(
ふたおや
)
とも此
叔父
(
をぢ
)
に
殺害
(
ころ
)
されしとは夢にも知らず特に母が病氣ときゝ
姉妹
(
はらから
)
二人にて心一
杯
(
ぱい
)
出來
(
でき
)
る
程
(
ほど
)
合力
(
がふりよく
)
に及びければ
強慾
(
がうよく
)
非道
(
ひだう
)
の長庵は能き事に思ひ毎日々々の樣に無心に行ける程に
果
(
はて
)
は丁山小夜衣も
持餘
(
もてあま
)
して
斷
(
ことわ
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
迫
常用漢字
中学
部首:⾡
8画
“差”で始まる語句
差支
差
差覗
差向
差出
差俯向
差別
差当
差配
差置