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だいすき
ふりがな文庫
“
大好
(
だいすき
)” の例文
『僕はあゝした男が
大好
(
だいすき
)
ですよ。僕の知つてる美術家連中も少くないが、吉野みたいな氣持の好い、有望な男は居ませんよ……。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
しかし自分も貧乏が
大好
(
だいすき
)
だとも
云兼
(
いいかね
)
る。貧乏神の渋団扇で
煽
(
あお
)
がれて
戦
(
ふる
)
えながら、ああ涼しいと顎を撫でるほど納まりかえっている訳にも行かぬ。
貧富幸不幸
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
錦手
(
にしきで
)
の
佳
(
い
)
い葢物ですね、是は師匠が
大好
(
だいすき
)
でげす、
煎豆腐
(
いりどうふ
)
の中へ
鶏卵
(
たまご
)
が入って黄色くなったの、誠に有難う、師匠が大好
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
森君は大人のような
智慧
(
ちえ
)
があって、何だか
恐
(
こわ
)
いけれども、一方ではとても優しい所があるから僕は
大好
(
だいすき
)
だ。
贋紙幣事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
僕は堀割の景色が
大好
(
だいすき
)
だ、東京も此れあるが爲めにやつと市街の美を保つて居る。堀割ばかりではない。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
……
間違
(
まちが
)
つたら、
許
(
ゆる
)
しツこ、たしか、
當
(
たう
)
、
時事新報
(
じじしんぱう
)
の
催
(
もよほ
)
しであつたと
思
(
おも
)
ふ。……
二人
(
ふたり
)
ともまだ
玄關
(
げんくわん
)
に
居
(
ゐ
)
たが、こんな
事
(
こと
)
は
大好
(
だいすき
)
だから
柳川
(
やながは
)
が
見物
(
けんぶつ
)
、
參觀
(
さんくわん
)
か、
參觀
(
さんくわん
)
した。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
都会嫌だから、
伯林
(
ベルリン
)
なんぞには足を
留
(
と
)
めないらしいのです。尤もハウプトマンは
大好
(
だいすき
)
と見えます。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
江戸女「
薄紫
(
うすむらさき
)
といふやうなあんばいで意気だねえ」上方女「いつかう粋ぢや。こちや
江戸紫
(
えどむらさき
)
なら
大好
(
だいすき
)
/\」。すなわち、「いき」と「粋」とはこの場合全然同意義である。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
私には空想とか想像とかで、
尤
(
もっと
)
もらしく書かれた作も
大好
(
だいすき
)
ですが、また
殆
(
ほとん
)
ど観察ばかりで細かく深く実際の人間を写してある小説も拝見致したい。嘘らしい本当の小説は嫌いです。
産屋物語
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「あの、何を……。柳屋にいるお葉という女……。
好
(
い
)
い女だね。俺ア
大好
(
だいすき
)
だよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何心なく持つて来たるサイフォンの
瓶
(
びん
)
にコップ三つ四つ、先づ兼吉に
注
(
つ
)
いで出すを、小花
側
(
そば
)
よりぢつと見て、ねえさんラムネが
好
(
すき
)
ねと声震はせじとやうやういふに、
大好
(
だいすき
)
よと無頓着なる返辞
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
かけコレ/\町人其方は
大分
(
だいぶん
)
酒
(
さけ
)
が飮る樣子なりといふに彼男は
此方
(
こなた
)
に向ひイヤモウ酒は
大好物
(
だいかうぶつ
)
で御座りますと云ひければ半四郎夫は話せる/\其の酒飮は
某
(
それがし
)
大好
(
だいすき
)
なり酒は一人で飮では
味
(
うま
)
くなし一
杯
(
ぱい
)
間
(
あひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
魔法使を同役にするのは
大好
(
だいすき
)
でございます。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
『僕は、
那
(
ああ
)
した男が
大好
(
だいすき
)
ですよ。僕の知つてる美術家
連中
(
なかま
)
も少くないが、吉野みたいな気持の好い、有望な男は居ませんよ……。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
もと/\芸人社会は
大好
(
だいすき
)
な
趣味性
(
しゆみせい
)
から、お
豊
(
とよ
)
の
偏屈
(
へんくつ
)
な思想をば攻撃したいと心では思ふものゝそんな事から
又
(
また
)
しても
長
(
なが
)
たらしく「先祖の
位牌
(
ゐはい
)
」を論じ出されては
堪
(
たま
)
らないと
危
(
あやぶ
)
むので
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
大好
(
だいすき
)
な
鰺
(
あじ
)
の新切で御飯が済むと、
硯
(
すずり
)
を一枚、
房楊枝
(
ふさようじ
)
を持添えて、袴を取ったばかり、くびれるほど固く巻いた
扱帯
(
しごき
)
に
手拭
(
てぬぐい
)
を挟んで、
金盥
(
かなだらい
)
をがらん、と提げて、黒塗に
萌葱
(
もえぎ
)
の綿天の緒の立った
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
町「そうでございますか、私は其の山奥が
大好
(
だいすき
)
でございます」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「でも、
温良
(
おとなし
)
いわ。
妾
(
あたし
)
、
此
(
この
)
犬が
大好
(
だいすき
)
よ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ああ云う笑談は己は
大好
(
だいすき
)
だ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
もともと芸人社会は
大好
(
だいすき
)
な趣味性から、お豊の
偏屈
(
へんくつ
)
な思想をば攻撃したいと心では思うもののそんな事からまたしても長たらしく「先祖の位牌」を論じ出されては
堪
(
たま
)
らないと
危
(
あやぶ
)
むので
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鎧と
武者領
(
むしゃえり
)
とが
大好
(
だいすき
)
です。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“大好”で始まる語句
大好物
大好き
大好堂
大好庵