“温良”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとな60.0%
おとなし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「くだものさ。花もある、もうすこし温良おとなしくしているんだよ。わかったかな。」
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
だが彼は、温良おとなしい上に、ただ一つの潔癖がある。それは、自分が愛し得ない女には、指一つ触れることさえ出来ない性情だった。愛の潔癖性、それが彼を青春時代の危機から、救ってくれた。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
『大英百科全書』四に両半球に多種あるボア族の大蛇いずれも温良おとなしく、有名なボア・コンストリクトルなど、人と同棲して鼠害を除くとある。
「でも、温良おとなしいわ。あたしこの犬が大好だいすきよ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)