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大事
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でえじ
ふりがな文庫
“
大事
(
でえじ
)” の例文
權「お前辛抱しなよ、お女郎買におっ
溺
(
ぱま
)
ってはいかねえよ、国と違ってお女郎が方々に
在
(
あ
)
るから、随分身体を
大事
(
でえじ
)
にしねば成んねえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ウッカリ顎叩くと飛んでも無え
間違
(
まちげえ
)
になるぞ、後で、吠え
面
(
づら
)
かかねエ様にしろ、
大事
(
でえじ
)
に使やア一生ある生命だア、
勿体
(
もってえ
)
なくするな
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
なぜって、いいかい、何か事の起った場合の用心に、当分は、己たちはこの子を黄金みてえに
大事
(
でえじ
)
にしておくんだからな。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「
柹
(
かき
)
の
木
(
き
)
さ
蛇
(
へび
)
があがるやうぢや
雨
(
あめ
)
でもまた
降
(
ふ
)
らなけりやえゝが、
百姓
(
ひやくしやう
)
にや
大事
(
でえじ
)
な
處
(
ところ
)
なんだからまあ、ちつと
續
(
つゞ
)
けさせてえもんだが」
側
(
そば
)
から
又
(
また
)
一人
(
ひとり
)
の
怪我人
(
けがにん
)
が
口
(
くち
)
を
添
(
そ
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「お藤、すぐけえってくる。それまでこの壺を、
大事
(
でえじ
)
にあずかってもれえてえ。頼むぞ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「あの小僧を
大事
(
でえじ
)
にしてくれとも何とも……親方に頼まなかったんけえ」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
此の
大事
(
でえじ
)
な人間の指い切るの、足い切るのと云って人を
不具
(
かたわ
)
にするような
御遺言状
(
おかきもの
)
を
遺
(
のこ
)
したという御先祖さまが、
如何
(
いか
)
にも馬鹿気た訳だ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そんな処をあの医者が知っているかい? ——そして己はラムで命を繋いでいたんだ、ほんとうによ。己にゃあ、ラムは何よりの好物だ、
大事
(
でえじ
)
な女房だ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
なあおい、伊賀のあばれん坊ッ! おれの手にかかって生きのいい血をふくまで、後生だから生きていてくれよ。お
前
(
めえ
)
の命は、この濡れ燕があずかってるんだぜ。それまでア
大事
(
でえじ
)
なからだだ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
俺
(
お
)
ら
先刻
(
さつき
)
から
見
(
み
)
てんだが
道具
(
だうぐ
)
は
能
(
よ
)
く
大事
(
でえじ
)
にすつと
見
(
み
)
えて
鎌
(
かま
)
なんぞでも
光
(
ひか
)
つてつことなあ、それに
能
(
よ
)
くかう
三日月姿
(
みかづきなり
)
に
減
(
へ
)
らせたもんだな、
研
(
と
)
ぎ
方
(
かた
)
も
餘
(
よ
)
つ
程
(
ぽど
)
氣
(
き
)
をつけなくつちやかうは
出來
(
でき
)
ねえな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此処
(
こゝ
)
へ
打箝
(
ぶちはま
)
ったらどうする…
何卒
(
どうぞ
)
大事
(
でえじ
)
に行って来てお呉んなせえましよ…なに笑うだ、名残い惜いから声かけるになんだ馬鹿野郎、
情合
(
じょうええ
)
のねえ奴だ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
骸骨
(
スケリトン
)
島ってその島を皆は申しております。もとは海賊どもの
大事
(
でえじ
)
な処でして、わっしらの船にいた一人の水夫が奴らのつけていた名前をみんな知ってました。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「
其
(
そ
)
の
醤油
(
しやうゆ
)
は
打棄
(
うつちや
)
らねえで
大事
(
でえじ
)
にして
置
(
お
)
け」
勘次
(
かんじ
)
は
小皿
(
こざら
)
の
數滴
(
すうてき
)
を
惜
(
をし
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
するという心根が如何にも情ねえ、よこせたって何うして此の金は遣られねえ、
世界
(
せけえ
)
の人の為めに遣う
大事
(
でえじ
)
な金だ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ちょっくりお顔を見てえと思ってお
暇乞
(
いとまごえ
)
に
参
(
めえ
)
りました、
明日
(
あした
)
立つだッて、なんだかあっけなえこったって、
私
(
わし
)
の嫁なんざア
泣
(
ね
)
えてばいいるだ、随分
大事
(
でえじ
)
になえ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それから
私
(
わし
)
が
此処
(
こゝ
)
の
家来
(
けれえ
)
になっただね、して見るとお
前様
(
めえさま
)
、私のためには
大事
(
でえじ
)
なお人で、私は
家来
(
けらい
)
でござえますから、永らく居る内にはお
互
(
たげ
)
えに
心安立
(
こゝろやすだ
)
てが出て来るだ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どんな
辛
(
つれ
)
え事をしても
家
(
うち
)
の為めに働きやすから、我慢して居ておくんなさいよ、
家
(
うち
)
大事
(
でえじ
)
でがんすよ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
永旅だから我儘してお母様に
心配
(
しんぺえ
)
かけてはなりませんよ、
大事
(
でえじ
)
に行っておいでなさえましよ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
金は
宜
(
い
)
いが書附が
大事
(
でえじ
)
だ、棚へ上げて来たから取って来いよ、へえッてんでお
前
(
めえ
)
往って、これ/\というと
大黒屋
(
でえこくや
)
では飛んでもねえ事をいう、大黒屋の
名前
(
なめえ
)
に障るから、そんな物が有れば取って置く
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
角「それでは五十両で
貴方
(
あんた
)
の
大事
(
でえじ
)
な物を買って
往
(
ゆ
)
きやすべえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「お
大事
(
でえじ
)
になさいまし……左様なら」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“大事”の意味
《名詞》
大 事 (おおごと, だいじ)
(おおごと): 重大な出来事。大変な事態。大きな騒ぎ。
(だいじ): 重大な事柄。
(だいじ): 大がかりな企て。
(だいじ): 心配な事態。
(だいじ): 念入りな配慮。自重。用心。
(だいじ):(茨城弁、栃木弁) 大丈夫。
《名詞・形容動詞》
大 事 (だいじ)
大切に扱うこと、扱うべきこと。
重要なこと。成否がかかっていること。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“大事”で始まる語句
大事件
大事相
大事變
大事川
大事業
大事出来
大事切迫
大事忍男