トップ
>
其度
>
そのたび
ふりがな文庫
“
其度
(
そのたび
)” の例文
同僚などから
殆
(
ほとん
)
ど毎日の如く冷笑される、
何時
(
いつ
)
結婚式を挙げるなど
揶揄
(
からか
)
はれる
其度
(
そのたび
)
に、私は穴にも入りたい様に感じまするので
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
時々
(
とき/″\
)
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が
來
(
き
)
て、
後
(
うしろ
)
から
小六
(
ころく
)
の
坊主頭
(
ばうずあたま
)
と
襟
(
えり
)
の
邊
(
あたり
)
を
襲
(
おそ
)
つた。
其度
(
そのたび
)
に
彼
(
かれ
)
は
吹
(
ふ
)
き
曝
(
さら
)
しの
縁
(
えん
)
から六
疊
(
でふ
)
の
中
(
なか
)
へ
引
(
ひ
)
つ
込
(
こ
)
みたくなつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
の
身
(
み
)
の
周
(
まは
)
りを
掃除
(
さうぢ
)
するニキタは、
其度
(
そのたび
)
に
例
(
れい
)
の
鐵拳
(
てつけん
)
を
振
(
ふる
)
つては、
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
彼
(
かれ
)
を
打
(
う
)
つのであるが、
此
(
こ
)
の
鈍
(
にぶ
)
き
動物
(
どうぶつ
)
は、
音
(
ね
)
をも
立
(
た
)
てず、
動
(
うご
)
きをもせず、
眼
(
め
)
の
色
(
いろ
)
にも
何
(
なん
)
の
感
(
かん
)
じをも
現
(
あら
)
はさぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其度
(
そのたび
)
に気が附いて自分は次第に発狂するのでは無いかと思ふと
怖
(
おそ
)
ろしさに身を
慄
(
ふる
)
はさずには居られない。
良人
(
をつと
)
は
或
(
あるひ
)
は叱つたり
或
(
あるひ
)
は
賺
(
すか
)
したりして自分の
気鬱症
(
きうつしやう
)
を紛らさせやうと
力
(
つと
)
めて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
すると、芳ちゃんは
屹度
(
きつと
)
怒つた樣な顏をして見せるが、此時は此女の心の中で一番嬉しい時なので、又、其顏の一番
滑稽
(
おどけ
)
て見える時なのだ。が、私は直ぐ
揶揄
(
からか
)
ふのが厭になつて了ふので、
其度
(
そのたび
)
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
御米
(
およね
)
は
氣
(
き
)
にする
樣
(
やう
)
に
枕
(
まくら
)
の
位置
(
ゐち
)
を
動
(
うご
)
かした。さうして
其度
(
そのたび
)
に、
下
(
した
)
にしてゐる
方
(
はう
)
の
肩
(
かた
)
の
骨
(
ほね
)
を、
蒲團
(
ふとん
)
の
上
(
うへ
)
で
滑
(
すべ
)
らした。
仕舞
(
しまひ
)
には
腹這
(
はらばひ
)
になつた
儘
(
まゝ
)
、
兩肱
(
りやうひぢ
)
を
突
(
つ
)
いて、しばらく
夫
(
をつと
)
の
方
(
はう
)
を
眺
(
なが
)
めてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
真赤
(
まか
)
に
染
(
そ
)
んだのも稀に
混
(
まじ
)
つて居て
其度
(
そのたび
)
に日本の秋を想はせた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『あゝ、行くさ。』と、
其度
(
そのたび
)
渠は
恁麽
(
こんな
)
返事をしてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“其度”で始まる語句
其度毎