“ふどうさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不動様50.0%
不動樣50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいえ、はなすものか、江戸中えどじゅうに、おんなかずほどあっても、おもめたのはおまえ一人ひとり。ここでえたな、日頃ひごろねがもうした、不動様ふどうさま御利益ごりやくちがいない。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
これ神々かみがみほかに、このくにには観音様かんのんさまとか、不動様ふどうさまとか、そのほかさまざまのものがございますが、わたくしがこちらで実地じっちしらべたところでは、それはただ途中とちゅう相違そうい……つまり幽界ゆうかい下層かそう眷族けんぞく
薬研堀やげんぼり不動様ふどうさまへ、心願しんがんがあってのかえりがけ、くろじょうえりのかかったお納戸茶なんどちゃ半合羽はんがっぱ奴蛇やっこじゃそうろうごのみにして、中小僧ちゅうこぞう市松いちまつともにつれた、紙問屋かみどんや橘屋たちばなや若旦那わかだんな徳太郎とくたろう
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「つい、そこの不動様ふどうさまへ、参詣さんけいったのさ。——そうしておまえさんは」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「——そこを眞直まつすぐ福島橋ふくしまばしで、そのさきが、お不動樣ふどうさまですよ、とゑんタクのがいひましたね。」
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……電車通でんしやどほりへつて、こんなおはなしをしたんぢあ、あはれも、不氣味ぶきみとほして、お不動樣ふどうさま縁日えんにちにカンカンカンカンカン——と小屋掛こやがけかねをたゝくのも同然どうぜんですがね。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
えぬ、一生いつしやう大難たいなんでござりますと、御新姐樣ごしんぞさまをおをがまをして、の二十さき大巖おほいは不動樣ふどうさままをすのへ、おこもりの願掛ぐわんがけにまゐりたい、といてせて、れまでにも毎々まい/\
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)