“かいほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カイホウ
語句割合
介抱78.1%
解放5.7%
開放2.9%
懐抱1.9%
海北1.9%
解宝1.0%
開封1.0%
回抱1.0%
快方1.0%
怪峰1.0%
懐袍1.0%
楷法1.0%
界方1.0%
開宝1.0%
開珎1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なぜ先生は愛妻愛子愛女の心尽しの介抱かいほうの中に、其一片と雖も先生を吾有わがものと主張し要求し得ぬものはない切っても切れぬ周囲の中に
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
だれ戦争せんそうまうけ、だれなんうらみもない俺達おれたちころひをさせるか、だれして俺達おれたちのためにたたかひ、なに俺達おれたち解放かいほうするかを
演芸会えんげいかいやらがもよおされるが、しかし彼等かれらをしてまった開放かいほうすることは出来できないではいか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ちょっと病気で病院にはいってるということは聞きましたけれど、死ぬなどとは夢にも思わなかったですよ。先生など幸福ではあるし、得意でもあるし、これからますます自分の懐抱かいほう
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
自然、その中に彼の好き不好ぶすきがあった。梁楷の豪健な筆触は、剣の眼から観ても巨人の力をうけるし、海北かいほう友松は根が武人であるだけに、晩年の節操も、画そのものも師とするに足ると思った。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おばさんの毋大虫ぶだいちゅうは、包のふところへ深く入って、そのワキ腹へ明晃々めいこうこうのあいくちを一ト突き加えていたし、解宝かいほうは後ろから抱きついて動かさず、また解珍は
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに、兄を解珍かいちん、弟を解宝かいほうという猟師りょうしがいた。父もなければ母もない兄弟ふたり暮らし。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしたちは、もと開封かいほう東京とうけいの者でございますが、重い税にくるしめられて、商売もなりたたず、この渭州いしゅう流離さすろうてまいりました。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たいへんご苦労だがな、従兵一小隊をつれて、急に開封かいほう東京とうけいまで行ってもらいたいのだ。この公文を殿帥府でんすいふまでお届けすればよい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
安達はむしろ不自然の回抱かいほうを脱して自然のふところに走ったのである。古賀がこの話を児島にしたら、児島は一しょに涙を翻したかも知れない。いかにも親孝行はこの上もない善い事である。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
院長たちの手あつい治療によって、谷博士はだんだん快方かいほうに向かった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしてふたたび、東京とうけいさしての旅また旅をかさねてゆくうち、はからずも、ここ瓦罐寺がかんじと呼ぶ奇峭きしょう怪峰かいほうの荒れ寺に、一夜の雨露うろしのがんと立ち寄って、彼は、世にあるまじき人間のすがたを見た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もこの経を拝見せしに、その書体楷法かいほう正しく、行法ぎょうほうまた精妙にして——
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
王者は黄金十斤と、水晶の界方かいほうをくれた。界方とは直線を引くに用いる定規で、それで文鎮ぶんちんをかねるものであった。王者はいった。
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
その後にもここに都するの議がおこって、宋の太祖の開宝かいほう末年に一度行幸の事があったが、何分にも古御所ふるごしょに怪異が多く、又その上に霖雨ながあめに逢い、ひでりいのってむなしく帰った。
武蔵国よりの和銅献上に依つて、和銅と改元せられると共に、鋳銭司ちうせんしを置いて、初めて銅銭を鋳せしめられたのが、和同開珎かいほうである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)