“奇峭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きしょう80.0%
きせう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして急流は変じて深潭しんたんとなり、山峡の湖水となり、岩はその根を没して重畳ちょうじょう奇峭きしょうおもむきすくなからず減じてしまったと聞いた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
やはりご多分にれず単にその始まっている場所を指示した分類に属すべきものなのでありますが、それがやや群俗を抜いて奇峭きしょうである点に特色があります。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼独特の領域にして、北欧の風雪がつちかつた奇峭きせう、峻厳、冷酷の気は、あの粗ツぽく力強い筆致に遺憾なく描破されて居る。
文壇一夕話 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)