解放かいほう)” の例文
この不自由ふじゆうな、みにくい、矛盾むじゅん焦燥しょうそう欠乏けつぼう腹立はらだたしさの、現実げんじつ生活せいかつから、解放かいほうされるは、そのときであるようながしたのです。
希望 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だれ戦争せんそうまうけ、だれなんうらみもない俺達おれたちころひをさせるか、だれして俺達おれたちのためにたたかひ、なに俺達おれたち解放かいほうするかを
そして異様いような力から解放かいほうされた若者は、黒い影法師を老人の足もとにのこしておいたまま、池の方へ下っていって、みぎわまでくると立ちどまった。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
海も空も地の上も戦火から解放かいほうされた終戦翌年の四月四日、この日朝はやく、一本松の村をこぎだした一隻いっせき伝馬船てんませんは、こんがすりのモンペ姿のひとりのやせて年とった小さな女を乗せて
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
真理しんり奉仕ほうしする、野口英世のぐちひでよのようなひとれば、これまで発見はっけん困難こんなんとされた病菌びょうきんとたたかって、人間にんげん恐怖きょうふから、解放かいほうするであろうし、そういう科学者かがくしゃ幾人いくにんれば、どれほど
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
みづからの解放かいほうに正しいみちえらび、ける銃架じうかたることとゞめるであらう