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麻袋
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あさぶくろ
ふりがな文庫
“
麻袋
(
あさぶくろ
)” の例文
ト
件
(
くだん
)
の
麻袋
(
あさぶくろ
)
の
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けて、
握飯
(
にぎりめし
)
でも
出
(
だ
)
しさうなのが、
一挺
(
いつちやう
)
小刀
(
こがたな
)
を
抽取
(
ぬきと
)
つて、
無雑作
(
むざうさ
)
に、さくりと
当
(
あ
)
てる、ヤ
又
(
また
)
能
(
よ
)
く
切
(
き
)
れる、
枝
(
えだ
)
はすかりと
二
(
ふた
)
ツに
成
(
な
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それで、盗品の
櫃
(
ひつ
)
のなるべく軽いものを一つ背負って、強盗について行った。すると、
朱雀門
(
すざくもん
)
の
傍
(
そば
)
まで行くと、そこで盗品をわけ合って、この男にも
麻袋
(
あさぶくろ
)
一枚
呉
(
く
)
れた。
女強盗
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
子供らは冬の寒中に、
南京米
(
なんきんまい
)
の
麻袋
(
あさぶくろ
)
に
這入
(
はい
)
って
慄
(
ふる
)
えていることさえあった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
たちまち、女房と二人を、後ろ手に
縛
(
くく
)
しあげ、天井裏、床下と、手分けして家探しにかかる。
贓品
(
ぞうひん
)
は彼の寝台の下、地下数尺の下から掘り出された。一つかみほどな、金銀宝石の入った
麻袋
(
あさぶくろ
)
だ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祖父
(
おほぢ
)
の
作
(
さく
)
に、
久
(
ひさ
)
しぶりの
話
(
はなし
)
がある、と
美女
(
たをやめ
)
の
像
(
ざう
)
を
受取
(
うけと
)
つて、
老爺
(
ぢい
)
は
天守
(
てんしゆ
)
に
胡座
(
あぐら
)
して
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
つた。
時
(
とき
)
に、
祖父
(
おほぢ
)
が
我
(
わが
)
まゝの
佗
(
わび
)
だと言つて、
麻袋
(
あさぶくろ
)
を、
烏帽子
(
えばうし
)
入
(
い
)
れたまゝ
雪枝
(
ゆきえ
)
に
譲
(
ゆづ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
と
皆
(
みな
)
まで
言
(
い
)
はせず、
老爺
(
ぢい
)
が
其
(
そ
)
の
眉
(
まゆ
)
、
白銀
(
しろがね
)
の
如
(
ごと
)
き
光
(
ひかり
)
を
帯
(
お
)
びて、
太陽
(
ひ
)
に
向
(
むか
)
ふ
目
(
め
)
を
輝
(
かゞや
)
かした。
手拍子
(
てべうし
)
拍
(
う
)
つやう、
腰
(
こし
)
の
麻袋
(
あさぶくろ
)
をはた/\と
敲
(
たゝ
)
いたが、
鬼
(
おに
)
に
向
(
むか
)
つて
臀
(
いしき
)
を
掻
(
か
)
く、
大胆不敵
(
だいたんふてき
)
の
状
(
さま
)
が
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“麻袋”の解説
麻袋(あさぶくろ、gunny sack、gunny bag)は、ジュート(Jute)などの麻の繊維を編んで作る袋。俗に、ドンゴロスdungaree、南京袋(ナンキンぶくろ)とも呼ばれる。「またい」と読まれることもある特に、コーヒー豆を入れるものは「またい」と呼ばれることがある。また、日本マタイ株式会社は、「日本麻袋株式会社」として設立後、現社名に表記を改めている。。
(出典:Wikipedia)
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
袋
常用漢字
中学
部首:⾐
11画
“麻”で始まる語句
麻痺
麻布
麻
麻雀
麻疹
麻裃
麻裏
麻縄
麻上下
麻糸