“あさぶくろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
麻袋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、女房と二人を、後ろ手にくくしあげ、天井裏、床下と、手分けして家探しにかかる。贓品ぞうひんは彼の寝台の下、地下数尺の下から掘り出された。一つかみほどな、金銀宝石の入った麻袋あさぶくろだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祖父おほぢさくに、ひさしぶりのはなしがある、と美女たをやめざう受取うけとつて、老爺ぢい天守てんしゆ胡座あぐらしてあとのこつた。ときに、祖父おほぢわがまゝのわびだと言つて、麻袋あさぶくろを、烏帽子えばうしれたまゝ雪枝ゆきえゆづつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みなまではせず、老爺ぢいまゆ白銀しろがねごとひかりびて、太陽むかかゞやかした。手拍子てべうしつやう、こし麻袋あさぶくろをはた/\とたゝいたが、おにむかつていしきく、大胆不敵だいたんふてきさまえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)