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高低
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たかひく
ふりがな文庫
“
高低
(
たかひく
)” の例文
それに、
藁屋
(
わらや
)
や垣根の多くが取払われたせいか、峠の
裾
(
すそ
)
が、ずらりと引いて、風にひだ打つ道の
高低
(
たかひく
)
、
畝々
(
うねうね
)
と畝った処が、心覚えより早や
目前
(
めさき
)
に近い。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
高低
(
たかひく
)
な高原地で、雪はチラバラ、草が少しくあっちこっちに生えて居るというような所を通りまして五里半ばかり行きますとキャンチュの川端に出ました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「
皆
(
みん
)
なが十二銭
宛
(
づつ
)
だとさ、税金を安くして
高低
(
たかひく
)
なしにして下すつた。本当に公平な賢い殿様だ。」
蚊帳の釣手
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
けれども自分を京都の下加茂
辺
(
あた
)
りに住んで居る気分にさせるのは、それは隣の
木深
(
こぶか
)
い庭で、二十本に余るマロニエの木の梢の
高低
(
たかひく
)
が底の知れない深い海の様にも見える。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
雲
(
くも
)
脚下
(
あしもと
)
に
起
(
おこ
)
るかとみれば、
忽
(
たちまち
)
晴
(
はれ
)
て
日光
(
ひのひかり
)
眼
(
め
)
を
射
(
ゐ
)
る、身は天外に在が如し。
是
(
この
)
絶頂は
周
(
めぐり
)
一里といふ。
莽々
(
まう/\
)
たる
平蕪
(
へいぶ
)
高低
(
たかひく
)
の所を
不見
(
みず
)
、山の名によぶ
苗場
(
なへば
)
といふ所こゝかしこにあり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
今ひとつのほうは
揚
(
あ
)
げ
毬
(
まり
)
といって、空に向かって、二つまたは三つの手毬を投げあげて、手に受けてはまた
揚
(
あ
)
げるという動作をくり返すあそびで、このほうは毬の
高低
(
たかひく
)
によって
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
何軒となく立ちならんでいる
妓楼
(
ぎろう
)
は、ただ真黒なものの
高低
(
たかひく
)
の連なりにすぎないけれども、そのどの家からも、女のはしゃぎきった、すさんだ声が手に取るように聞こえていた。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
踏みかえした足跡が
高低
(
たかひく
)
になって、時々つんのめったりしてかえって歩きにくい。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
すすきの根の残っている
高低
(
たかひく
)
の土を踏みながら、ふた足三足通り越して振り返ると、尼も僕の足音に初めて気がついたらしく、俯向いていた目をあげてこっちをぬすむようにそっと見た。
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
北の海岸から走って来た電信柱は
高低
(
たかひく
)
に南へと
連
(
つらな
)
っている。
僧
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大小建築の
軒並
(
のきなみ
)
屋根
高低
(
たかひく
)
に立並び、立續き
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
家家
(
いへいへ
)
の
高低
(
たかひく
)
の
軒
(
のき
)
に
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
雲
(
くも
)
脚下
(
あしもと
)
に
起
(
おこ
)
るかとみれば、
忽
(
たちまち
)
晴
(
はれ
)
て
日光
(
ひのひかり
)
眼
(
め
)
を
射
(
ゐ
)
る、身は天外に在が如し。
是
(
この
)
絶頂は
周
(
めぐり
)
一里といふ。
莽々
(
まう/\
)
たる
平蕪
(
へいぶ
)
高低
(
たかひく
)
の所を
不見
(
みず
)
、山の名によぶ
苗場
(
なへば
)
といふ所こゝかしこにあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
縋
(
すが
)
りついて
攀上
(
よじのぼ
)
るように、雪の山を、雪の山を、ね、貴方、お月様の御堂を
的
(
あて
)
に、氷に
辷
(
すべ
)
り、雪を抱いて来なすって、伏拝んだ御堂から——もう
高低
(
たかひく
)
はありません、一面
白妙
(
しろたえ
)
なんですから。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
稲の下にも
薄
(
すすき
)
の中にも、
細流
(
せせらぎ
)
の
囁
(
ささや
)
くように、ちちろ、ちちろと声がして、その鳴く
音
(
ね
)
の
高低
(
たかひく
)
に、静まった草もみじが、そこらの
刈
(
かり
)
あとにこぼれた
粟
(
あわ
)
の落穂とともに、風のないのに軽く動いた。
若菜のうち
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青田の
高低
(
たかひく
)
、
麓
(
ふもと
)
の
凸凹
(
でいり
)
に従うて、
柔
(
やわら
)
かにのんどりした、この
一巻
(
ひとまき
)
の布は、朝霞には白地の
手拭
(
てぬぐい
)
、夕焼には
茜
(
あかね
)
の襟、
襷
(
たすき
)
になり帯になり、
果
(
はて
)
は
薄
(
すすき
)
の
裳
(
もすそ
)
になって、今もある通り、村はずれの
谷戸口
(
やとぐち
)
を
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お危うございますよ、敷石に
高低
(
たかひく
)
がありますから。」
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“高低”の意味
《名詞》
高 低(こうてい)
高いことと低いこと。
高くなったり低くなったりすること。上がったり下がったりすること。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
低
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高原
高嶺
高山
高邁