“たかひく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高低81.0%
凸凹19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みんなが十二銭づつだとさ、税金を安くして高低たかひくなしにして下すつた。本当に公平な賢い殿様だ。」
蚊帳の釣手 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
けれども自分を京都の下加茂あたりに住んで居る気分にさせるのは、それは隣の木深こぶかい庭で、二十本に余るマロニエの木の梢の高低たかひくが底の知れない深い海の様にも見える。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
白い柔毛にこげのような雲が、波の連続するように——したが一つの波も動くとは見えない——凸凹たかひくを作って、変化のある海が、水平線の無限に入っている、しかし正面は、霧が斜に脈を引いて
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
路傍の石の不器用な断片きれっぱしを、七つ八つ並べて三、四寸の高さと見ず、一万尺と想ってみたまえ、凸凹たかひくもあれば、※皺ひだもあり、断崖もあって、自らなる山性をっている、人間の裳裾もすそに通う空気は
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)