養生やうじやう)” の例文
かへし給ふべし拙者も是より江戸見物致さんと思ふなれば江戸迄は御同道ごどうだう申べし先々まづ/\心置こゝろおきなく寛々ゆる/\養生やうじやうなすが專一なりとて眞實しんじつに申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それでかれいまさうがついてても身體からだ養生やうじやうをしなくてはならぬといふことが一ぱうるのでそれがおもほどにはいかなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
醫者いしや心安こゝろやすきをまねいへぼく太吉たきちといふがりてこゝろまかせの養生やうじやう一月ひとつきおなところすまへば物殘ものゝこらずいやになりて、次第しだいやまひのつのることおそろしきほどすさまじきことあり。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
養生やうじやう榮燿えいやうやうおもふは世上せじやう一般いつぱん習慣ならはしなり。いまへる養生法やうじやうはふは、いかなる貧人ひんじん、いかなる賤業せんげふひとにても、日夜にちやこゝろそゝげば出來できことなり。よつその大意たいい三首さんしゆ蜂腰ほうえうつゞることしかり。
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
つくしけれども終に養生やうじやうかなはず相果あひはてけり因てあに半作は勿論半四郎ももとより孝心深き者ゆゑ其愁傷そのしうしやう大方ならずと雖もかくて有べきにあらざれば泣々なく/\野邊のべの送りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
養生やうじやう二には運動うんどうくすりそろうてやまひなをるものなり
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
おこさんと志ざし牛馬にひとしき荒稼あらかせぎしてはげめども元より母は多病たびやうにて始終しじう名醫にも掛しかど終に養生やうじやうかなはずむなしく成しが其入費いりめ多分有る所へ又叔母をやしなひ妻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
養生やうじやう仕方しかたひとよるなれどこゝろとむるはたれかはらず
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)