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須
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ま
ふりがな文庫
“
須
(
ま
)” の例文
バクランドは田林の保護は鳥類の保護を
須
(
ま
)
つ人工でどんな保護法を
行
(
や
)
っても鳥が害虫を除き
鷙鳥
(
しちょう
)
が悪禽を駆るほどの効は挙がらぬ
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
本草経の所謂神農本草経であることは論を
須
(
ま
)
たない。しかし当時此名の下に行はれてゐて信頼すべき書は存在してゐなかつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
小生の此問を反復するを
須
(
ま
)
たずして、妻は何事も包み隠すことなく
精
(
くは
)
しく話しくれ候。事実の真相を明かにする為に、其話を洩さず次に記し置き候。
アンドレアス・タアマイエルが遺書
(新字旧仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
こゝに於て水に
須
(
ま
)
つ処のもの甚深甚大なり。東山氏は園内の清泉を用ゐ、豊臣氏は宇治の橋間に汲ましむ。予むしろ豊臣氏に左袒せん。小泉清しと雖、長流或は勝らんなり。
水
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
第四 冬寒支体
僵瘃
(
きょうちょく
)
ノ病 雪塊ヲ取テ患部ニ
擦搽
(
さった
)
スレバ即チ
愈
(
い
)
ユ 又臘雪水甘クシテ大寒 天行
時
(
じ
)
疫
(
えき
)
ヲ解シ一切ノ
瘡毒
(
そうどく
)
ヲ療ス ソノ他諸病ニ於テ
必
(
かならず
)
須
(
ま
)
ツ所ニシテ医家欠クベカラズ
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
その実例はこれを他に求むるを
須
(
ま
)
たず、あるいは論者の中にもその身を寄する地位を失わざらんがために説を
左
(
ひだり
)
し、また、その地位を得たるがために主義を
右
(
みぎ
)
したることもあらん。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
風雲惨澹として
旌旗
(
せいき
)
を捲く
仇讎
(
きゆうしゆう
)
を
勦滅
(
そうめつ
)
するは此時に在り 質を二君に
委
(
ゆだ
)
ぬ
原
(
も
)
と恥づる所 身を
故主
(
こしゆう
)
に殉ずる
豈
(
あに
)
悲しむを
須
(
ま
)
たん 生前の功は未だ
麟閣
(
りんかく
)
に
上
(
のぼ
)
らず 死後の名は先づ
豹皮
(
ひようひ
)
を
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
その目の
状
(
さま
)
は言ふことを
須
(
ま
)
たず、その口の形さへ、能く人を殺さんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そしてそんな遊びの多いことは
言
(
げん
)
を
須
(
ま
)
たない。
復讐
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
己が幾人かの中の一人に過ぎないということは、殆ど問うことを
須
(
ま
)
たない。己の方で遠慮をしていれば、向うからは一枚の葉書もよこさない。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
いずれも人心慰安、思慮清浄を求むるに不言不筆の感化力に
須
(
ま
)
たざるべからざるを知悉すればなり。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
すなわち
我輩
(
わがはい
)
の
所望
(
しょもう
)
なれども、今その
然
(
しか
)
らずして
恰
(
あたか
)
も国家の功臣を
以
(
もっ
)
て
傲然
(
ごうぜん
)
自
(
みず
)
から
居
(
お
)
るがごとき、必ずしも
窮屈
(
きゅうくつ
)
なる
三河武士
(
みかわぶし
)
の筆法を以て
弾劾
(
だんがい
)
するを
須
(
ま
)
たず、世界
立国
(
りっこく
)
の
常情
(
じょうじょう
)
に
訴
(
うった
)
えて
愧
(
はず
)
るなきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然るに蘭軒の催促するを
須
(
ま
)
たず、茶山は丁度此頃手紙を書いた。即ち八月十三日の書で、前に引いた所のものが是である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『
華厳経
(
けごんぎょう
)
』に一切宝中如意宝珠最も勝るとあり。『円覚鈔』にいう、〈如意と謂うは意中
須
(
ま
)
つところ、財宝衣服飲食種々の物、この珠ことごとく能く出生し、人をして皆如意を得せしむ〉。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
寛政三年生で當時三十八歳の
戲作者
(
げさくしや
)
焉馬が、壽阿彌のためには自分の
贔屓
(
ひいき
)
にして
遣
(
や
)
る末輩であつたことは論を
須
(
ま
)
たない。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
まさに一の客舎を作り、在家出家の人を意に任せて宿止せしめ、中において択び取らんと。すなわち
便
(
ただ
)
ちにこれを作り、道路に宣令して、宿るを
須
(
ま
)
つ。時に阿那律、暮にかの村に至り、宿所を借問す。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼の此に優ることは論を
須
(
ま
)
たぬが、事は地積に関し費用に関するから、已むを得ずして後法に従ふこともある筈である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
彦三郎は四世彦三郎であることは論を
須
(
ま
)
たない。寛政十二年に生れて、明治六年に七十四歳で歿した人だから、此手紙の書かれた時二十九歳になつてゐた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
半井
(
なからい
)
本の『医心方』を校刻するに当って、仁和寺本を写した躋寿館の旧蔵本が参考せられたことは、問うことを
須
(
ま
)
たぬであろう。然るに別に一の善本があった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
只僕にお玉の情人になる要約の備わっていぬことは論を
須
(
ま
)
たぬから、読者は無用の臆測をせぬが
好
(
よ
)
い。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
さてその抽斎が生れて来た
境界
(
きょうがい
)
はどうであるか。允成の
庭
(
にわ
)
の
訓
(
おしえ
)
が信頼するに足るものであったことは、言を
須
(
ま
)
たぬであろう。オロスコピイは人の生れた時の
星象
(
せいしょう
)
を観測する。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この頃五百は専六が
就学
(
じゅがく
)
問題のために
思
(
おもい
)
を労した。専六の性質は成善とは違う。成善は書を読むに人の催促を
須
(
ま
)
たない。そしてその読む所の書は自ら択ぶに任せることが出来る。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そんなのを個人主義だとすれば、個人主義の悪いのは論を
須
(
ま
)
たない。利他的個人主義はそうではない。我という城廓を堅く守って、一歩も仮借しないでいて、人生のあらゆる事物を領略する。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
かの逍遙子が隨信行を
須
(
ま
)
たずして隨法行を作し得べき人なることは既に我責を輕うするに足るものなれど、われは姑くこれを度外に措き、進みて今の世の學者の間にて、言論の爭をなさむとするとき
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
須
常用漢字
中学
部首:⾴
12画
“須”を含む語句
須臾
急須
須弥壇
必須
須弥山
恵比須
須走
須勢理毘売
須田町
須原
須佐之男命
須崎
大須
須要
須彌壇
須須許理
須崎町
泥烏須如来
須叟
須川
...