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とほりす
ふりがな文庫
“
通過
(
とほりす
)” の例文
お
連
(
つれ
)
の
方
(
かた
)
は
皆
(
みんな
)
通過
(
とほりす
)
ぎて
了
(
しま
)
つたやうでござりますで、
大概
(
たいがい
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でござりませう。
徐々
(
そろ/\
)
曳出
(
ひきだ
)
して
見
(
み
)
ませうで。いや、
何
(
ど
)
うも
其
(
そ
)
の、あれでござりますよ。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
富士神社を
通過
(
とほりす
)
ぎた頃、丑松は振返つて、父の墓のある方を眺めたが、其時はもう牛小屋も見えなかつた——唯、
蕭条
(
せうでう
)
とした高原のかなたに当つて
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其
(
それ
)
は
永遠
(
えいえん
)
に
解
(
と
)
けない
宇宙
(
うちう
)
の
謎
(
なぞ
)
でもあるかのやう。友と私とは
首
(
くび
)
を
垂
(
た
)
れて工場の前を
通過
(
とほりす
)
ぎた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
重
(
かさな
)
る
山
(
やま
)
、
續
(
つゞ
)
く
巓
(
いたゞき
)
、
聳
(
そび
)
ゆる
峰
(
みね
)
を
見
(
み
)
るにつけて、
凄
(
すさま
)
じき
大濤
(
おほなみ
)
の
雪
(
ゆき
)
の
風情
(
ふぜい
)
を
思
(
おも
)
ひながら、
旅
(
たび
)
の
心
(
こゝろ
)
も
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
みて
通過
(
とほりす
)
ぎました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
、
袖崎
(
そでさき
)
に
續
(
つゞ
)
いて、
背後
(
うしろ
)
から
並
(
なら
)
んで
來
(
き
)
た五六
臺
(
だい
)
の
車
(
くるま
)
が、がら/\と
川縁
(
かはべり
)
を、
町
(
まち
)
へ
差
(
さ
)
して
通過
(
とほりす
)
ぎる。
看板
(
かんばん
)
の
薄黄色
(
うすきいろ
)
い
灯
(
ひ
)
が、
幕
(
まく
)
を
開
(
あ
)
けた
舞臺
(
ぶたい
)
を
走
(
はし
)
る
趣
(
おもむき
)
に
見
(
み
)
えた。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
お
孝
(
かう
)
が
買物
(
かひもの
)
に
出掛
(
でか
)
ける
道
(
みち
)
だ。
中里町
(
なかざとまち
)
から
寺町
(
てらまち
)
へ
行
(
ゆ
)
かうとする
突當
(
つきあたり
)
の
交番
(
かうばん
)
に
人
(
ひと
)
だかりがして
居
(
ゐ
)
るので
通過
(
とほりす
)
ぎてから
小戻
(
こもどり
)
をして、
立停
(
たちどま
)
つて、
少
(
すこ
)
し
離
(
はな
)
れた
處
(
ところ
)
で
振返
(
ふりかへ
)
つて
見
(
み
)
た。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
はじめは、たゞあまりに
通過
(
とほりす
)
ぎるつもりで、
事
(
こと
)
とも
爲
(
し
)
なかつたばかりで
無
(
な
)
い。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
は
町
(
まち
)
のさまを
見
(
み
)
るために、この
木戸
(
きど
)
を
通過
(
とほりす
)
ぎた
事
(
こと
)
がある。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
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