“とほりす”の漢字の書き方と例文
語句割合
通過100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重(かさな)る山(やま)、續(つゞ)く巓(いたゞき)、聳(そび)ゆる峰(みね)を見(み)るにつけて、凄(すさま)じき大濤(おほなみ)の雪(ゆき)の風情(ふぜい)を思(おも)ひながら、旅(たび)の心(こゝろ)も身(み)に沁(し)みて通過(とほりす)ぎました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と云(い)ふ時(とき)、袖崎(そでさき)に續(つゞ)いて、背後(うしろ)から並(なら)んで來(き)た五六臺(だい)の車(くるま)が、がら/\と川縁(かはべり)を、町(まち)へ差(さ)して通過(とほりす)ぎる。看板(かんばん)の薄黄色(うすきいろ)い灯(ひ)が、幕(まく)を開(あ)けた舞臺(ぶたい)を走(はし)る趣(おもむき)に見(み)えた。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
お孝(かう)が買物(かひもの)に出掛(でか)ける道(みち)だ。中里町(なかざとまち)から寺町(てらまち)へ行(ゆ)かうとする突當(つきあたり)の交番(かうばん)に人(ひと)だかりがして居(ゐ)るので通過(とほりす)ぎてから小戻(こもどり)をして、立停(たちどま)つて、少(すこ)し離(はな)れた處(ところ)で振返(ふりかへ)つて見(み)た。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)