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越後
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ゑちご
ふりがな文庫
“
越後
(
ゑちご
)” の例文
何でもその辺の人に「
越後
(
ゑちご
)
で偉かつた人は誰ですか。」と
訊
(
たづ
)
ねると「それは
上杉謙信
(
うへすぎけんしん
)
と良寛さんです。」と答へるさうである。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
だから
學校
(
がくかう
)
を
怠
(
なま
)
けては
不可
(
いけな
)
い、
從
(
したが
)
つて
教
(
をそ
)
はつた
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れては
不可
(
いけな
)
い、
但馬
(
たじま
)
の
圓山川
(
まるやまがは
)
の
灌
(
そゝ
)
ぐのも、
越後
(
ゑちご
)
の
信濃川
(
しなのがは
)
の
灌
(
そゝ
)
ぐのも、
船
(
ふね
)
ではおなじ
海
(
うみ
)
である。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
全体
信濃
(
しなの
)
のその二人の故郷といふのは、
越後
(
ゑちご
)
の方に其境を接して居るから、
出稼
(
でかせぎ
)
といふ一種の冒険心には此上もなく富んで居るので、また現在その冒険に成功して
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
牧之
(
ぼくし
)
老人は
越後
(
ゑちご
)
の
聞人
(
ぶんじん
)
なり。
甞
(
かつて
)
貞介朴実
(
ていかいぼくじつ
)
を
以
(
もつて
)
聞
(
きこ
)
え、
屡
(
しば/\
)
県監
(
けんかん
)
の
褒賞
(
はうしやう
)
を
拝
(
はい
)
して氏の
国称
(
こくしよう
)
を
許
(
ゆるさ
)
る。
生計
(
せいけい
)
の
余暇
(
よか
)
風雅
(
ふうが
)
を以四方に
交
(
まじは
)
る。余が
亡兄
(
ぼうけい
)
醒斎
(
せいさい
)
京伝の別号
翁
(
をう
)
も
鴻書
(
こうしよ
)
の
友
(
とも
)
なりしゆゑ、
余
(
よ
)
も
亦
(
また
)
是
(
これ
)
に
嗣
(
つ
)
ぐ。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
しぶみ川、
源
(
みなもと
)
は
信越
(
しんゑつ
)
の
境
(
さかひ
)
よりいで、
越後
(
ゑちご
)
の内三十四里を
流
(
なが
)
れて
千曲川
(
ちくまがは
)
に
伴
(
ともな
)
ひ此海に入る。此川越後の○
頸城
(
くびき
)
○
魚沼
(
うをぬま
)
○三嶋○
古志
(
こし
)
の
四郡
(
しぐん
)
を
流
(
なが
)
るゝゆゑ、
四府見
(
しぶみ
)
の
文字
(
もんじ
)
ならんかとおもひしに
僻
(
ひが
)
事也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
扨又清兵衞は弟長兵衞に
盃盞
(
さかづき
)
をさしながら貴樣は如何して後藤先生を知つて居るやと問に長兵衞然ば
縁
(
えん
)
と云ふ
者
(
もの
)
は
奇代
(
きだい
)
な者にて
今度
(
こんど
)
共
(
とも
)
に
連
(
つれ
)
て來りし此人は
舊
(
もと
)
越後
(
ゑちご
)
高田
(
たかた
)
の浪人にて若き時同家中の娘を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もしや
越後
(
ゑちご
)
の山かとおもひ
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「
越後
(
ゑちご
)
でございますよ」
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
同じ港町でも、
越後
(
ゑちご
)
の
出雲崎
(
いづもざき
)
とこの玉島とでは、ずゐぶん違つてゐた。越後の海は、冬、暗い雲にとざされ、北から来る風が波を
捲起
(
まきおこ
)
した。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
生れは何でも
越後
(
ゑちご
)
の者だといふ事だが、其処に住んだのは、七八年前の事で、始めはその父親らしい腰の曲つた顔の
燻
(
くすぶ
)
つた
汚
(
きたな
)
らしい
爺様
(
ぢいさま
)
も居つた相だが、それは間もなく死んで
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
牧之
(
ぼくし
)
老人は
越後
(
ゑちご
)
の
聞人
(
ぶんじん
)
なり。
甞
(
かつて
)
貞介朴実
(
ていかいぼくじつ
)
を
以
(
もつて
)
聞
(
きこ
)
え、
屡
(
しば/\
)
県監
(
けんかん
)
の
褒賞
(
はうしやう
)
を
拝
(
はい
)
して氏の
国称
(
こくしよう
)
を
許
(
ゆるさ
)
る。
生計
(
せいけい
)
の
余暇
(
よか
)
風雅
(
ふうが
)
を以四方に
交
(
まじは
)
る。余が
亡兄
(
ぼうけい
)
醒斎
(
せいさい
)
(京伝の別号)
翁
(
をう
)
も
鴻書
(
こうしよ
)
の
友
(
とも
)
なりしゆゑ、
余
(
よ
)
も
亦
(
また
)
是
(
これ
)
に
嗣
(
つ
)
ぐ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
もしや
越後
(
ゑちご
)
の
山
(
やま
)
かと
思
(
おも
)
ひ
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
越後
(
ゑちご
)
の冬ははやく訪れるので、海から来る風はもう道や畑を白くして吹き、良寛さんの
剃
(
そ
)
りたての青い頭は、雪をふくんだ雲の下で寒かつたのである。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
越後
(
ゑちご
)
の
山
(
やま
)
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
“越後”の意味
《固有名詞》
越後 (えちご)
「越後国」を参照。
(出典:Wiktionary)
“越後(
越後国
)”の解説
越後国(えちごのくに)は、かつて日本の行政区分だった令制国の一つ。北陸道に属する。
(出典:Wikipedia)
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“越後”で始まる語句
越後屋
越後獅子
越後路
越後国
越後境
越後上布
越後家
越後縮
越後口
越後守