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起出
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おきい
ふりがな文庫
“
起出
(
おきい
)” の例文
九日
(
ここぬか
)
はいつよりも
蚤
(
はや
)
く
起出
(
おきい
)
でて、草の屋の
五八
席
(
むしろ
)
をはらひ、黄菊しら菊二枝三枝
小瓶
(
こがめ
)
に
挿
(
さ
)
し、
五九
嚢
(
ふくろ
)
をかたぶけて
酒飯
(
しゆはん
)
の
設
(
まうけ
)
をす。老母云ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
お村が
虐殺
(
なぶりごろし
)
に遭ひしより、
七々日
(
なゝなぬか
)
にあたる
夜半
(
よは
)
なりき。お春は
厠
(
かはや
)
に
起出
(
おきい
)
でつ、
帰
(
かへり
)
には
寝惚
(
ねぼ
)
けたる眼の
戸惑
(
とまど
)
ひして、
彼
(
かの
)
血天井の部屋へ
入
(
い
)
りにき。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
妙に勿体をつけて睡眠を讃美したのに拘らず師父ブラウンは唖者のような作男ゴーをのぞいた
外
(
ほか
)
誰よりも一番早く
起出
(
おきい
)
でた。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
静
(
しずか
)
なる夜にて有之候はゞ、この物音に人々
起出
(
おきい
)
で参り大騒ぎにも相なるべきの処、
幸
(
さいわい
)
にも風大分
烈
(
はげ
)
しく
吹
(
ふき
)
いで候折とて、誰一人心付き候者も無之。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
起
(
おこ
)
し其夜家内は
寢鎭
(
ねしづ
)
まり
良
(
やゝ
)
丑刻半
(
なゝつはん
)
共
(
とも
)
思ふ
頃
(
ころ
)
不※
(
ふと
)
起出
(
おきい
)
で
豫
(
かね
)
て勝手は知りしゆゑ
拔足
(
ぬきあし
)
さし足して奧へ忍び行き
佛壇
(
ぶつだん
)
の下より三百五十兩の大金を盜み
出
(
いだ
)
し是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
斯
(
か
)
くして
翌朝
(
よくあさ
)
起出
(
おきい
)
でた
時
(
とき
)
には、
腦
(
のう
)
の
爽快
(
さうくわい
)
なる
事
(
こと
)
、
拭
(
ぬぐ
)
へる
鏡
(
かゞみ
)
の
如
(
ごと
)
く、
磨
(
みが
)
ける
玉
(
たま
)
の
如
(
ごと
)
く、
腦漿
(
のうしやう
)
が
透明
(
たうめい
)
であるかの
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じるので、
極
(
きは
)
めて
愉快
(
ゆくわい
)
に
其日
(
そのひ
)
の
業務
(
げふむ
)
が
執
(
と
)
れるのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
時
(
とき
)
ならず
早
(
はや
)
う
起出
(
おきい
)
でめされたが、
目
(
め
)
に
入
(
い
)
るものは、
時
(
とき
)
ならず
早
(
はや
)
う
臥
(
ね
)
た
息子
(
むすこ
)
どのゝ
寐姿
(
ねすがた
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
貫一も遂に短き夢を結びて、常よりは
蚤
(
はや
)
かりけれど、目覚めしままに
起出
(
おきい
)
でし
朝冷
(
あさびえ
)
を、走り行きて
推啓
(
おしあ
)
けつる湯殿の内に、人は在らじと想ひし
眼
(
まなこ
)
を
驚
(
おどろか
)
して、かの
男女
(
なんによ
)
は
浴
(
ゆあみ
)
しゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
または落雷に砕かれ候て
隠置
(
かくしおき
)
候大金、木の葉の如く地上に
墜
(
お
)
ち来り候やうの事有之候ては一大事なりと、天気
宜
(
よろ
)
しからざる折には
夜中
(
やちゅう
)
にも時折
起出
(
おきい
)
で、書院の
窓
(
まど
)
を明け
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
うら
若
(
わか
)
き
戀情
(
れんじゃう
)
が
其跡
(
そのあと
)
を
襲
(
つ
)
ぐべく
起出
(
おきい
)
づる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“起”で始まる語句
起
起臥
起居
起上
起伏
起直
起重機
起因
起請
起請文