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けいてき
ふりがな文庫
“
警笛
(
けいてき
)” の例文
あまりうるさく
警笛
(
けいてき
)
を鳴らすものだから、山木は自分たちの自動車を道路の端の方へ寄せ、相手の車を先へ追越させることにした。
火星探険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
野原
(
のはら
)
にさしかかると、
汽車
(
きしゃ
)
はしきりに
警笛
(
けいてき
)
を
鳴
(
な
)
らしつづけましたが、
不意
(
ふい
)
に、
停車場
(
ていしゃば
)
でもないのに
止
(
と
)
まってしまったのです。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家へ帰りたい気持はしぜんにあらわれて、知らずしらず歩いてきた道のほうを向いて立っていたのである。その前方から、
警笛
(
けいてき
)
とともに、銀色の
乗合
(
のりあい
)
バスが走ってきた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
すると、そのとき、向こうから一台の自動車が、
警笛
(
けいてき
)
を鳴らしながらやって来たので、夫人はまたかとおどろき、いそいで道の
傍
(
かたわら
)
にさけた。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
後
(
ご
)
は、
汽車
(
きしゃ
)
が
進行
(
しんこう
)
してくる
際
(
さい
)
に、たとえ
線路内
(
せんろない
)
に、
子供
(
こども
)
や
老人
(
ろうじん
)
の
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
ましても、
運転手
(
うんてんしゅ
)
は
警笛
(
けいてき
)
を
鳴
(
な
)
らさずに
進行
(
しんこう
)
をつづけることがありました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
ちょうど
上
(
のぼ
)
りバスが
警笛
(
けいてき
)
とともに近づいてきた。
上
(
のぼ
)
り客でないことをしめすように、急いで
標識
(
ひょうしき
)
からはなれたが、バスは
止
(
と
)
まった。茶店の軒下に立って、おりる客の顔を、見るともなく見ていた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
自動車の
警笛
(
けいてき
)
がきこえたとみえて、玄関の扉があき、中からきちんと身なりをととのえた日本人のボーイが、とんででてきた。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
白
(
しろ
)
い
男
(
おとこ
)
を
見
(
み
)
ると、
運転手
(
うんてんしゅ
)
は、ハッと
思
(
おも
)
って、あわただしく
警笛
(
けいてき
)
を
鳴
(
な
)
らしました。なぜなら、
汽車
(
きしゃ
)
がちょうど
全速力
(
ぜんそくりょく
)
を
出
(
だ
)
して
走
(
はし
)
っていたからであります。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき、大通りの方から、けたたましい自動車の
警笛
(
けいてき
)
が入り乱れて聞えてきた。それはアパートの前まで来ると、どうやら停った様子だった。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こんな
話
(
はなし
)
をしているところへ、あちらから、
自動車
(
じどうしゃ
)
のブウ、ブウーという、
警笛
(
けいてき
)
の
音
(
おと
)
がしました。ものぐさな
主人
(
しゅじん
)
は、
即座
(
そくざ
)
にいいことが
思
(
おも
)
いついたのです。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
同僚が
警笛
(
けいてき
)
を吹いたので、たちまち
宿直
(
しゅくちょく
)
の連中がかけつけて、
人事不省
(
じんじふせい
)
の警官をとりまいて、元気をつけてやった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ブウー、ウー、ウー、
警笛
(
けいてき
)
の
声
(
こえ
)
です。まず、
眠
(
ねむ
)
りからさまされたのが、
兄
(
あに
)
の
信
(
しん
)
一でした。まだ
眠
(
ねむ
)
りがまぶたに
残
(
のこ
)
っていて、
顔
(
かお
)
を
夜着
(
よぎ
)
のえりに
埋
(
う
)
めたまま
耳
(
みみ
)
をすましていました。
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ああ、
警笛
(
けいてき
)
だ。
紛
(
まぎ
)
れもなく、
上
(
のぼ
)
り電車の警笛だ。次第次第に、
叫音
(
きょうおん
)
は
膨
(
は
)
れるように大きくなってくるではないか。彼は
墜落
(
ついらく
)
するように階段を駆けくだった。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
警笛
(
けいてき
)
を音高くあたりの谷間に
響
(
ひび
)
かせながら、曲り曲った路面の上を、いとももどかしげに、
疾走
(
しっそう
)
を始めました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
警笛
(
けいてき
)
が、後の方で、しきりに鳴っていた。彼の思考をさまたげるのが
憎
(
にく
)
くてならないその警笛だった。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
うっかりしているときには、それを東京時代に経験した自動車の
警笛
(
けいてき
)
のように聞いたり、或いは又、お
濠
(
ほり
)
の外に重いチェーンを降ろす
浚渫船
(
しゅんせつせん
)
の響きのようにも聞いた。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのとき、門の方に当って、けたたましい
警笛
(
けいてき
)
の音と共に、一台の自動車が
滑
(
すべ
)
りこんできました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あの
五月躑躅
(
さつき
)
の陰でお話をしていたんですが、待たせてあった、あたしの自動車の
警笛
(
けいてき
)
が聞えたので、ちょっと待っててネ、すぐ帰ってくるわといって四郎さんを残したまま
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのとき先頭に
駆
(
はし
)
っている自動車から、ポポーッ、ポポーッと
警笛
(
けいてき
)
が鳴りひびきました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と云いかけたところへ、けたたましい
警笛
(
けいてき
)
の
響
(
ひびき
)
がして、自動車が病舎の玄関まで来てピタリと止った様子だった。やがて廊下をパタパタと跫音がすると、病室の
扉
(
ドア
)
にコトコトとノックがきこえた。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
といっているところへ、
警笛
(
けいてき
)
をプーッと吹き鳴らしつつ、紛失した大江山の自動車が帰って来た。課長は愕いて玄関へ走りだしたが、中からは意外にも、彼の連れていた運転手の
怪訝
(
けげん
)
な顔が現れた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すると、どこやら遠くで、非常
警笛
(
けいてき
)
の鳴るのをきいた、と思った。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
遠く自動車の
警笛
(
けいてき
)
、口笛を吹いている
行人
(
こうじん
)
、など街の
騒音
(
そうおん
)
。
新学期行進曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ヒューッ」どこからともなく、
警笛
(
けいてき
)
が鳴った。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
つづいて
警笛
(
けいてき
)
がしきりに鳴る。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
警笛
(
けいてき
)
が、はげしく鳴った。
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ピーッと
警笛
(
けいてき
)
を吹いた。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“警笛”の解説
警笛(けいてき)は、交通機関等で自らが近づくことを他の通行対象に知らせるための音(警告音)またはそれを発する保安用具。
自動車や鉄道車両、船舶等において警告音を発する装置は警音器(けいおんき)ともいう。特に自動車では一般にクラクション(klaxon)やホーン(horn)と呼ぶ。
このほか、警察官が警告時などで用いるホイッスル(呼子笛)も警笛という(ホイッスルまたは呼子笛を参照)。
(出典:Wikipedia)
警
常用漢字
小6
部首:⾔
19画
笛
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
“警”で始まる語句
警
警察
警戒
警蹕
警固
警官
警鈴
警告
警部
警吏