“けいてき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
警笛64.3%
勁敵35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家へ帰りたい気持はしぜんにあらわれて、知らずしらず歩いてきた道のほうを向いて立っていたのである。その前方から、警笛けいてきとともに、銀色の乗合のりあいバスが走ってきた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
すると、そのとき、向こうから一台の自動車が、警笛けいてきを鳴らしながらやって来たので、夫人はまたかとおどろき、いそいで道のかたわらにさけた。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかれども、いかなる勁敵けいてきたりとも、ごうも恐るるに足らざることなれば、これより手につばきして、唯物論者のとるところの無心論を退治してやりましょう。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それはともかく、ゆるされてドイツに帰った後ワグナーは、相変らず衆愚と勁敵けいてきとに悩まされ続けた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)