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言下
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げんか
ふりがな文庫
“
言下
(
げんか
)” の例文
ともかく前いったような「人」が前いったような態度で書いたところの詩でなければ、私は
言下
(
げんか
)
に「すくなくとも私には不必要だ」ということができる。
弓町より
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
「もちろん事件だ」帆村は
言下
(
げんか
)
に答えた。「わるくすると、われわれの想像できないような大事件かも知れない」
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「恐らくそんなことはしません」私は
言下
(
げんか
)
に答えました。「もうあの事件は落着してしまったのです。今更新しい犠牲者を出す必要がないではありませんか」
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
多少、物事が分ってからは、不平を抱かずにいられませんでしたが、いえば、
言下
(
げんか
)
に——。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
婦
(
よめ
)
は
先手
(
せんて
)
と
見
(
み
)
ゆ。
曰
(
いは
)
く、
東
(
ひがし
)
の五からはじめて
南
(
みなみ
)
の九の
石
(
いし
)
と、
姑
(
しうと
)
言下
(
げんか
)
に
應
(
おう
)
じて、
東
(
ひがし
)
の五と
南
(
みなみ
)
の十二と、やゝありて
婦
(
よめ
)
の
聲
(
こゑ
)
。
西
(
にし
)
の八ツから
南
(
みなみ
)
の十へ、
姑
(
しうと
)
聊
(
いさゝか
)
も
猶豫
(
ためら
)
はず、
西
(
にし
)
の九と
南
(
みなみ
)
の十へ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
おまへの
抱
(
だ
)
かれて
居
(
ゐ
)
るは
誰何
(
どなた
)
、
知
(
し
)
れるかえと
母親
(
はゝおや
)
の
問
(
と
)
へば、
言下
(
げんか
)
に
兄樣
(
にいさん
)
で
御座
(
ござ
)
りましやうと
言
(
い
)
ふ、
左樣
(
さう
)
わかればもう
仔細
(
しさい
)
は
無
(
な
)
し、
今
(
いま
)
話
(
はな
)
して
下
(
くだ
)
された
事
(
こと
)
覺
(
おぼ
)
えてかと
言
(
い
)
へば、
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
まする
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
言下
(
げんか
)
に
武村
(
たけむら
)
と
呼
(
よ
)
ばれたる
兵曹
(
へいそう
)
は、つと
進寄
(
すゝみよ
)
り
威勢
(
ゐせい
)
よく
少年
(
せうねん
)
を
抱上
(
いだきあ
)
げて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
言下
(
げんか
)
に、大チャンはさも当然なことのように答えた。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
芹沢にいわれて土方歳三は
言下
(
げんか
)
に引受け
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
言下
(
げんか
)
に、木戸と波立二が、机博士をとりおさえた。そして水ガモのように細いからだで、キーキー声をあげて抵抗する机博士を、またたくうちに素っ裸にした。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、
老臣
(
ろうしん
)
の
伊東十兵衛
(
いとうじゅうべえ
)
、
言下
(
げんか
)
に立ちかけたけれどイヤに
膝
(
ひざ
)
が
重
(
おも
)
い。はてな、と思って気がついて見ると、使いをしてきた
三太郎猿
(
さんたろうざる
)
が
最前
(
さいぜん
)
からしたり顔をして、じぶんの膝にもたれている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
言下
(
げんか
)
に、私たちを背負った二人の人造人間は、うごきだした。そして指揮塔の出入口から出ていった。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
言下
(
げんか
)
に、ガランと地を
掘
(
ほ
)
って、かれの足もとへ
血
(
ち
)
みどろの
鉄杖
(
てつじょう
)
が投げだされた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大統領は、例のねちねちした云い方で、金博士に
追
(
せま
)
った。そのとき金博士は
言下
(
げんか
)
に応えた。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と
言下
(
げんか
)
に
肩
(
かた
)
をそびやかしていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
言下
(
げんか
)
に木戸と波立二が、机博士の身体検査をしたが、むろん、フィルムはでてこなかった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
海部側の同心は、
言下
(
げんか
)
に
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「逃げませんよ、私ア」と
言下
(
げんか
)
に
応
(
こた
)
えた。「一緒に行ったげましょう」
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、私は
言下
(
げんか
)
に否定した。米連と欧弗同盟は、三十年来の敵同志だ。それが、急に手を握るなんて、あるものか。第一、双方とも、既に戦闘するつもりで、高度の大動員を行っているではないか。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
言下
(
げんか
)
に、トラ十の手に、きらりと光ったものがある。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「笹木君ではありません」と帆村が
言下
(
げんか
)
に答えた。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
言下
(
げんか
)
に大江山課長はヌッと前へ出た。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と長良川博士は、
言下
(
げんか
)
にこたえた。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“言下”の意味
《名詞》
(「言下に」の形で)言い終わるや否や。言い終わった直後。
(出典:Wiktionary)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言上
言草
言訳
言問
言出
言句