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みおぼ
予が
面體に
見覺え
有かとの御尋なり此時忠右衞門
畏まり奉る上意の通り私し儀山田奉行
勤役中先年阿漕が浦なる
殺生禁斷の場所へ
夜々網を
はて
誰れでも
出て
來よ
此姿に
何として
見覺えがあるものかと
自問自答折しも
樓婢のかなきり
聲に、
池の
端から
來た
車夫さんはお
前さんですか。
手が、
砂地に
引上げてある
難破船の、
纔かに
其形を
留めて
居る、三十
石積と
見覺えのある、
其の
舷にかゝつて、
五寸釘をヒヤ/\と
掴んで、また
身震をした。
掛漸く敵を
討て候と申立しかば大岡殿
不審に思はれ其方敵の
面體豫て
見覺え居たるや
覺束なしと有しに
瀬川其事は上方の
客三人半左衞門へ金四百兩
預け候とて
證文を
馬の
行つた
方から
飛び
出しながら「
皆さん、
晝すぎに、
見付けの
米屋へ
來た
馬です。あの
馬の
面に
見覺えがあります。これから
知らせに
行きます。」と、
商家の
中僧さんらしいのが、
馬士に
覺え
立出で二三
町來りけるに
跡より申し/\と
呼掛る者有故
振返るに
田舍にて
見覺えあるお
竹と云し女なり此女は
金屋井筒屋へ出入なす
織物屋の娘にて利兵衞が江戸へ
店を